帝都物語 3 大震災篇 (角川文庫 緑 690-3)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041690031

感想・レビュー・書評

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  •  なんとか関東大震災を一発かまし得た加藤さんは、皆さんの復興力に戦慄する。
      學天則、機動!!で野生のバイオミメティクスなメカとメンヘラな関係と風水説と物理学的な地べたのアレが融合する。無敵。
     なんか、今和次郎先生が 良い。

  • 大震災篇は関東大震災直前から書き起こされ、加藤の思惑どおりに発災。そして、辰宮由佳理・雪子母子の様子を描くとともに、本書の半分近くを後藤新平を筆頭とする復興院の動きや、東京地下鉄道建設に燃える早川徳次といった史実の記述に紙面を費やしている。長編小説として、著者が楽しんで書いているのだろう。雪子を依童として帝都の完全なる破壊を目論んだ加藤だが、そのコントロールに失敗! それは江戸を守る将門の念なのだろうか?

  • わたしのなかで加藤中尉が一大ブームでした。関東大震災を詳しく取り上げているので勉強になりました。それにしても、壮大。

  • あああー
    ついについにこんなことにー
    加藤さんがどんどん人じゃない感じになっていく…
    印象深いのが、防災都市としての帝都地下都市計画と、学天則。
    人造人間なんて出てきた日にゃ胡散臭さ満開です。
    そして気になる謎、雪子は一体…?

著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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