チューイングガム (角川文庫 や 12-7)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 190
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041710074

感想・レビュー・書評

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  • 素敵な恋愛観すぎる。恋愛も結婚もこうあるべきと思うしそれ以外は必要ないと思える。

  • 古本市にて、どんな本なのかあまりわからない形(巻かれたブックカバーに書かれた作中引用の一文のみで判断)で購入。
    結果として、とても良い本に出会えてすごく嬉しいです。
    簡単に言うと「恋愛小説」、しかしその一言で片付けることはできないあたたかさと優しさと知性に溢れた素晴らしい一冊です。
    あとがきと解説もとてもよかった。

    個人的に恋愛小説は苦手なんですが、この小説は苦手とするアクシデント的要素が一切ないというか、こんなに幸せな恋愛模様をここまで飽きさせることなく書き抜く視点の良さ、テンポ感がとても良かったです。

    山田詠美さんのことをいままで全然知らなかったので、また別の小説も手にとってみようと思います。

  • 全部幸せで、泣いてしまった

  • どこを読んでも学びがあって発見があって素直な気持ちになれる僕の一番好きな本。
    心の中で思いながらことばにできないでいたものを山田詠美さんの飾らない、でも自然と彩りのあることばで表現してもらってる感覚。
    本来だったらネガティブなことばも、山田詠美さんが使うとこれまでにない褒め言葉になるし、愛する人の身体の一部を自然にあるものや、人が普段使うお気に入りのものに喩えていく表現方法も大好き。

    ことばの砂場の中に隠された恋愛や結婚、ひいては人間関係全般にいたる大切なヒントを宝探ししている気持ちになる。好きなフレーズが多すぎて毎回たくさんの宝石が見つかるし、読むタイミングによって同じ宝石でも一番輝いて見えるものが違ってくる。

    お互いが、感謝しあって、お互いの新しい一面を発見をしあい、成長していける関係がどれだけ素晴らしいか教えてくれる本当に素敵な本です。

  • 日記を読んでいるような感覚。
    美しい言葉探し。
    私自身、感じてきたはずの、気が付いていないことが、しっかりと言葉に表されていた
    結婚という概念を根本的に感じとることのできた2人の話

  • 深い純愛物語。

  • なんだろうこのもやもや、幸せな小説なんて読むの久しぶりだからかな。
    女側・男側で愛について絶賛してます。
    もうこれでもかって位褒めまくってます。

    私には向かないな。。。

  • 10年以上前に出た作品で、何度も読んでいるけれど、
    全くその魅力が色褪せない恋愛小説。

    ヒロインのココはとても魅力的なお姉様で、
    自分もココみたいにタフでかっこいい女の子、
    そして自分の大切な人に「与えられる女」になりたいし、
    パートナーのルーファスみたいにかわいい男の子と出会って、
    こんな風に素敵で幸せな会話を交わして、お互いの
    愛情を深めていきたいと思うけれど、
    でも現実ってなかなか難しいものである。

    何年経っても、何度読んでも、こんな恋愛や結婚が
    出来たらいいな、と思わせてくれて、
    「この後も二人の愛情と幸せは
    永遠に続いていくんだろうな。」と、
    読み終えた後にもほっと幸せな気持ちになれる作品。

  • この本を初めて読んだとき、わたしは中学生でした。中学生で山田詠美を読んでたなんて今思うとませたガキですね。

    最初は図書館で借りたのですが、気に入ったのでお小遣いの中から文庫本で買ったのを覚えています。
    で、そのときはぼんやりとしか想像できなかった「恋愛」、そしてその結果としての「結婚」を今経験しようとしている状態で読んだこの本は、前に読んだよりもずっと温かく心に染み渡りました。

    こんな夫婦になりたいな、と思います。ココのように見知らぬ他人の不幸に涙をこぼすことができるような優しい女になりたいし、彼にはルーファスのようにいつでも笑ってわたしを愛してて欲しいなあって。いつまでも恋愛しつづける夫婦になりたいのです。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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