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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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ケンの知っている日本は、戦いに敗れた直後の荒廃した焦土であったが、あの国の風土には、いまのアメリカがとうに失ってしまった「人間の心」のようなものが残っていた気がする。
― 312ページ -
ただいっしょに歩くというだけで、それぞれが孤独だという本質に変わりはありません。私は、肉親や友だちは、編隊を組んで飛んでいる飛行機のような気がするんです。
ある機が故障になったり、あるいはパイロットが傷ついたりして飛行が不能になっても、僚機が代わって操縦してやれない。精々かたわらに付き添って励ましてやるくらいです。
人生なんて、一人一人が単座の飛行機に乗って飛んでいるようなもんじゃないでしょうか、どんなに機体が傷んでも他人の飛行機と換えることもできないし、操縦を代わってもらうこともできない。
― 341ページ
みんなの感想・レビュー・書評
森村誠一「証明」三部作の一作。
有名すぎて、読むのをためらってたのですが、
読んでみて有名な作品には理由があるんだなぁと感じた。
具体的に何とは言えないけど・・・。(汗)
森村誠一は初めて読んだけどすごく文章が優しく感じた。
切ない話だ。
最後の最後は正直であることが大事な気がする。
設定や物語の無理やり感を感じて、いまいち
3つの事件が重なり合う物語
最後は「人間性」に訴えることで解決することから表題?
最近買った本が面白くなかったので、名作を読みたくなり、読みました。
いやあ、先が気になって一気に読んでしまいました。
特にあと100ページ切ったときは、「ちゃんと終わるの?コレ」とドキドキしながら読んでいました。
内容としては、三つの事件が一つに繋がっていき、推理小説か二時間ドラマを読み慣れてる人なら「ああ、やっぱり」と思う展開がつづきます。
しかし、終盤の主人公の過去の出来事に思わぬ人物が関連していく様、事件の真相がこっちの予測を超えるので、カタルシスが凄かったです。
また、ラスト間際に本のタイトルの意味が分かるのが秀逸。
そして主人公が決して正義感だけで動いている訳じゃないのも、人間臭くて好きです。
面白く読ませていただきました。星5です。
ミステリなどはあまり読まないけどけっこう面白かった。
すごく読みやすかった。
まあラストはそこかよ!と思ったけど、それもありかな。
今読んでもぜんぜん引けを取らない話だと思う。
自分の中に残っている人間性を証明するために・・・。 ラストにタイトルの意味がわかる。素晴らしい小説。サスペンスとしても非常に面白い。
想像ではもっと硬質なイメージでしたが、読んでみると味わい深い作品でした。家族愛とか人間愛とか。霧積温泉の美しい描写に哀愁をかきたてられました。クールな棟据刑事の内に秘めた熱さが素敵です。
人間の証明は映画やドラマを見たことも無いし本も読んだこと無いのに、死にそうな振りをしながら「ストーハ」という遊びをしょっちゅうやっていた訳だが、読んでみたら実に面白かった。松本清張のゼロの焦点と同じような進駐軍相手のパンパンの現在と過去がテーマになっているのだけど、親子の絆を「人間の証明」として絡めたこっちのほうが感動した。
タイトルで興味をもった本。 どこか後ろ暗い登場人物が多い。 人間とは、自分が抱える闇に突き動かされており、 表面的には正義であったとしても必ずしも内面まで正義ではない。 読み始めではそんな結論を導きたいのかと連想させられる。 後ろ暗い人々が紹介されるいくつかのバラバラのエピソードが、 話が進むにつれて集約されていく。 それは多分にご都合主義なところが強いけれども、 世界は案外そ... 続きを読む »
あまりに有名な作品ですが今まで読まずにおりました。
実はこの表紙ではなく、人間の目のアップのような表紙なのですが見つからなかったしまあこちらで登録します。
姉が高校生の時にこの本を読み、偉く感銘を受けたらしく当時中学生だった自分にあらすじを微に入り際に入り説明してくれた記憶があります。ご丁寧に絵解き図まで書いてくれて。その後、読んでみたら、と言われたのですが犯人が分かった状態で読む気にならずそのままずいぶん長いこと放置しておりました。
お母さん、あの麦わら帽子どこにいったでしょうね、と言うフレーズだけはあまりに有名ですが西条八十の詩とは知りませんでした。
全編を通じて人の想いが丁寧に描かれていて最終的にここに着地するんだ、と最終ページを読み終えた時ため息をつきました。
なるほど名作だなあと思いました。
東京の高級ホテルでアメリカ人が刺殺された。ちょうど同じ頃、一人のホステスが行方不明となる。 アメリカ人殺人事件を追う日米の刑事、ホステスを追う夫と不倫相手、そして逃亡者たち。散在する各々の経路が交錯し、全てが繋がってゆく。 昭和後期の日本を舞台にした上質のサスペンス。 この作品の良さを以下の3点にまとめた。 1.プロットが秀逸 これほど複雑に絡み合っていて、最後にすっきりまとまる... 続きを読む »
刑事の捜査の過程を追っていく物語は自分には合わないと自覚できた作品。ただ、作品そのものは悲哀に満ちた名作だと思います。あのラストシーンは複雑な気持ちになりました。
私が初めて読んだ森村誠一氏の本。ある黒人がビルのエレベーターの中で死んだ。その事件をきっかけに、過去に傷を持つ棟居刑事らが動き出す。様々な事件が平行して動き、それが最後、線となって結びつく。巧みなしかけと、棟居の辛い過去の事件、事件を追いながら、そこでであう人々のキャラクター、言葉の表現、そしてあの胸に響く詩。「母さん、ぼくのあの帽子、どうしたでしょうね。ええ、夏,碓氷から霧積にゆくみちで谷底に落とした、あの麦わら帽子ですよ。」感動した。胸うつ作品。ドラマでは愛して止まない竹野内豊が棟居刑事を好演。惚れた。

森村誠一の文章構成力がすごい。とても感動する内容だった。むかしドラマ化されたものを見たけれど、改めて素晴らしい作品だと思った。すべての人物がつながっていて最後にパズルがパチッとはまった。






