- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041762141
作品紹介・あらすじ
ある朝目覚めると、額に×印がついていた。現実か妄想か―。自分の内奥に秘められた迷路に陥り、揺らぎ、崩れそうな世界を、ざらりとした手触りで描きだす不可思議な傑作集。
感想・レビュー・書評
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SFチックなショートショート。
どれも好みであるが目立って面白い作品はなかった。
失礼だけど、この手のジャンルにはありがちとも言える作品群かと思った。
「固結びの人」がすごく好き。 -
ヒヤリとさせる感覚はさすがのひと言。原田宗典はもっと短編を書くべき。Essayばかりじゃなく。や、EssayはEssayで面白いのだけどね。
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短編集には人の好みに合うものと合わないものがはっきりしやすいがこれも結構人を選ぶ。自分は大好きなやつ。
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途中でパターンが読めてしまった。
私は合わないかなー -
エッセイの巨人の短編小説。一篇も軽ければ、まとめても薄い本。全ての話が少しSFがかった怪談。
短編だけあって短いが、少々油断しても内容を取りこぼさない程度の難しさのため、子供から大人まで楽しめる内容ではある。
しかし、ちゃんとオチまで入った怪談は、最後の2~3篇で、あとはアイデアがむき出し。あとふたヒネリほどほしいなと思う内容だ。中盤の夢をそのまま記述しているようなものは、いちいち現実に戻らずに話を広げたほうが良い。
エッセイで見せる「笑い」が、こちらでは「恐怖」に転化されており、「笑い」「恐怖」は表裏一体であることを示したという点は評価できるものの、ちょっと物足りなさを感じたのは事実。 -
面白い。ただひたすらに面白かった。
フィーリングが合わさったみたいです。。 -
不条理なお話満載。筒井康隆に通じるものを感じる。だが、原田宗典は筒井越えは難しいとみる。理由は彼ほどには強烈な毒を吐くに至ってはいないからなのだ。優しさからなのか、性格の良さがそうさせる。どちらかというと、無難なところを行きつ戻りつしている感が否めない。あえてというなら、『同窓会の夜』は好きだ。
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2011/6/6
910||ハラ (3階文庫)
現実か妄想か・・・シュールでちょっとゾッとするお話はいかがでしょう。
ありふれているはずの日常がくるりと奇妙な世界に展開してしまう物語が17篇。
その中のいくつかは現実にはありえないと言い切れないものもあります。
いずれもがあっという間に読めてしまう迷宮へいざ。