Seldom‐illegal―時には、違法

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 82
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041812013

感想・レビュー・書評

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  • サカモトである。
    教授である。

    彼の曲が好きだ。私の知っている範囲で。
    押し付けがましくなく、こじつけ感がなく、無理矢理感がない。
    川のように自然に流れる音の連続は、なんとなくモーツァルトのメロディ-ラインにも通じているような気がする。
    人に阿ることなく、純粋に音のつながりを楽しんでいる感じなのだ。
    彼に降りてくる音楽の天使は、他の天使とは格が違う、というのが自分の中での彼のイメージ。
    あくまで、私の知っている範囲の教授のイメージである。

    そんな教授の独り言が聴けるのがこの本である。
    戦メリやラスト・エンペラー、ブラック・レインから生い立ち、精神科医との対談、バイト、スタジオ・ミュージシャン、YMO。
    とりとめも無く語られるエピソードには、それぞれに彼自身の想いが込められていて、それがflowして文字として連なっていく。徐々に連なりが拡がっていき、やがて世界を形作り始め、気がつくとサカモトという宇宙の一部を覗きこんでいる。

    いや、もちろんそんな大仰な本ではないけれど、教授の曲が好きなら楽しめる筈。
    タイトルが秀逸。

  • 坂本龍一の高校時代から芸大作曲家時代のアルバイト生活は興味深かった。YMO、戦メリなど本人が振り返る当時の状況。音楽や作品に触れる際に、こうした情報があるのとないのでは、随分と違う気がする。
    お父さんは、三島の「仮面の告白」を担当した編集者だったとは驚き。

  • タイトルからセンス溢れてます。

    内容おもしろくていっきに読破です。

    昔の本だけど古さ感じません!!

    時がたっても廃れる事のない音楽を作れる人

    だからかな★

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著者プロフィール

さかもと・りゅういち:1952年東京生まれ。3歳からピアノを、10歳から作曲を学ぶ。東京藝術大学大学院修士課程修了。78年にソロ・アルバム『千のナイフ』でデビュー。同年、細野晴臣、髙橋幸宏とともにYMOを結成し、シンセサイザーを駆使したポップ・ミュージックの世界を切り開いた。83年の散開後は、ソロ・ミュージシャンとして最新オリジナル・アルバムの『async』(2017)まで無数の作品を発表。自ら出演した大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』(83)をはじめ、ベルトルッチ監督の『ラスト・エンペラー』(87)、『シェルタリング・スカイ』(90)、イニャリトゥ監督の『レヴェナント』(2015)など30本以上を手掛けた映画音楽は、アカデミー賞を受賞するなど高く評価されている。地球の環境と反核・平和活動にも深くコミットし、「more trees」や「Stop Rokkasyo」「No Nukes」などのプロジェクトを立ち上げた。「東北ユースオーケストラ」など音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動もおこなっている。2006年に「音楽の共有地」を目指す音楽レーベル「commmons」を設立、08年にスコラ・シリーズをスタートさせている。2014年7月、中咽頭癌の罹患を発表したが翌年に復帰。以後は精力的な活動を続けた。2021年1月に直腸癌の罹患を発表し闘病中。自伝『音楽は自由にする』(新潮社、2009)など著書も多い。

「2021年 『vol.18 ピアノへの旅(コモンズ: スコラ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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