花嫁の指輪 (角川文庫)

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著者 : 沢野ひとし
  • 角川書店 (1998年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041813096

花嫁の指輪 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • エッセイのような香りの8つの短編。
    特に「遠い記憶」と「夏の終り」は心に残りました。

    ■遠い記憶
    元彼女が映った写真が同封された手紙を、赤い自転車に乗り持参した初対面の女性に招かれ、男が彼女の家を訪れます。
    初めて訪れた広い家で落ちつかず、腰をあげようと思いつつ、彼女にひきとめられ、ついつい時を過ごしてしまう1日の不思議な物語。

    ■夏の終り
    横田基地でアメリカ人に混じってバンドに参加している20歳の<僕>。
    すたれゆく音楽と、もうひとりの日本人メンバー<原口>の転身。英語が達者な原口なしでは、<僕>はバンドにとどまることができません。

    どこか投げやりな男性が登場する淡々とした作品が多いのに、
    彼にどこか惹かれてしまうのは、その日その日を生きている実感が伝わるからです。

    時代背景は違っても、先の見えない日々をおくる若者の虚脱感は、力強さこそありませんが生々しさが感じられます。

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