ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (540ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041835142

感想・レビュー・書評

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  • かんっっっぜんに良し悪しではなく好みの問題なのだけれど、文体が合わなかったな……。
    あとは、なんというか。文学としての良さが「大人が未成年に手を出す気持ち悪さ」という価値観の違いを超えられなかった。ジェネレーションギャップ。

  • 昔読んだ本を数年後に、再読するのが好きである。
    その時の感覚・その時感じなかったこと、両方を感じることが出来、自分の変化を実感できるから。
    この小説は、その行為において特にその価値があると思います。

    本書は10年前の大学生の時に読み、他の恋愛小説とは一線を画す、ページを繰る手が止まらないという印象が残っていた。
    青春の時を経て登場人物が34歳で再び集まるシーンがあるのだが、同じ34歳の今、たまたまこの小説を手にした。(市立図書館の返却棚でみつけた)
    20代でしてきた恋愛、その時感じていたこと、10代の純だったな〜という感想だけでは片付かなかった生々しい出来事のディテールなど。心の奥底に埃を被っていた記憶が呼び戻され、それらを追体験したような気になった。

    この作者は、手垢のついた表現に胡座をかかないところが好き。あとがきにもあるが、深い思考で考えたことを少し違う面から、オリジナルで巧みな表現で描いている。
    読んでいると、自分がぼんやりと考えていたことを言語化してくれるような表現に舌を巻き、自分の思考も深まっているような気にさせてくれる。

    10年後こういう類の小説を読みたくなるかはわからないが、どう感じるかも楽しみである。

  • 教師と生徒の恋愛ものの漫画を読んだら似たようなものが読みたくなって読んでみた。
    話の視点が、主人公の2人含めた色んな登場人物からの視点で語られるのが新鮮で面白い。新撰組の例えなんかもクスッとくるので読んでいて飽きない。
    主人公の生徒が一番考えてることがよめないので惹かれる。

  • 荷物が多いのはごめんです

  • かなり量があり、文体も独特だったので読み切れるか不安だったけど、結果的にはページを捲る手が止まりませんでした。
    最後の最後のパートはたまに読み返しちゃう。

  • 恋は堕ちるもの。
    まさに
    ツ、イ、ラ、ク

  • どれかを読んでみたくて、何かでお勧めされているのを見た本作を、まずチョイス。今のコンディションだと、あまり文学寄りのものだとキツイかも…って思ってたけど、杞憂でした。もちろんこれ、自分的には賛辞として。小学時代、中学時代、大人と三つの世代が描かれるけど、メインは中学。登場人物も結構いて、それぞれにそれなりに光が当てられるけど、こちらもメインは一組。何だかちょっと笑えたり、逆にふと狂気寄りに振れたり、振り幅の大きさも魅力的。読みながら、”シンセミア”をちょっと思い出してました。同作大好きなんで、これも褒め言葉。

  • 流し読み

  • 久しぶりに小説を読んだ。響いた言葉や考え方はたくさんあるけど、肉体の相性とその他の相性は別ものだと感じた。でも恋愛はそれだけじゃない。もっと感覚的な、まさに恋愛は堕ちるものだと感じた。あと、すごく自分が小中学生のとき幼かったなとか懐かしさも感じた。ちょっとの間、恋愛小説読めないな。それくらいの衝撃。

  • この人の本は、中盤過ぎまでなかなか進まず、しんどいけれど、最後の数ページで何とも言えない充足感があるので、ついまた他の作品も読んでしまう。
    この話も、しんどかったけど読んでよかった。最後がよかった。

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著者プロフィール

作家

「2016年 『純喫茶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

姫野カオルコの作品

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