桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク (角川文庫 ひ 8-14)

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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041835159

感想・レビュー・書評

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  • 「ツ、イ、ラ、ク」の後によみました。
    あ、なるほど、こういうことだったのね!とか、人々のやりとりの中に隠れている本質がみえてきておもしろかった。

  • 最後の「桃」が切なくて切なくて・・・。


    ツ、イ、ラ、クと合わせて読むと尚良し。

  • ツ、イ、ラ、クより私の好みだった。ツ、イ、ラ、ク読んだらこれも読むべき。

  • ツイラクのファンブックってとこでしょうかね。私は楽しめました。でも、単品で読んでも一定の評価は得られるかと。

  • ツイラクのなかになかった、二人の関係の描写が好き。

  • 「ツ、イ、ラ、ク」を図書館で借りて読んだのは5年前。最近、旅先でこの「桃」を購入。「ツ、イ、ラ、ク」を読んだときに受けた衝撃は相当なものだった。ここまで女子を書いていいのかって。嫌悪さえ感じ、途中で読むのをやめようかと思ったほど。でも、やめなくてよかったなと思ったことを覚えている。あとで文庫本になったのを機に購入。手元に置いておきたいと思った。今思えば受けた衝撃は読んだことのないあからさまな純愛小説だったからかな。
    一人の人を想い続けること。貫き通すことに心が震えた。ただきれいごとを書くのではなく、少女の頃からなんとなく滲み出てくる性(サガ)までを書くこと。誰もがこの小説に登場する女(あえて)たちが感じる性があるとは断定できないけど、それはひとつの正直なもの。そして自分のことより相手のことを思う別れの選択。お互いがそうだった。それが純愛と呼べるものだと思う。

    「桃」は当時の主人公二人をとりまく人たちの目線でとらえた、周りにいた人の物語。これもなかなか読めた。「ツ、イ、ラ、ク」の主人公たちが起こした事件?を当事者じゃない人の物語でそれが主となる6篇、よくできている。

    やっぱり「ツ、イ、ラ、ク」とあわせて★★★★★かな。

  • ツ、イ、ラ、クのスピンオフ。
    すごい読みやすくて一気に読んでしまったけどあんまり頭に入って来なかった。
    6人の目線から書かれていたけど、ツ、イ、ラ、クに比べたら内容も普通だった。

  • いやらしい。

    スピンオフだから、「こんな風に思ってたのか」という発見もあって、結末を知っているだけに切なくなった。
    五人で食事に行く話しは、なんか苦しくて歯痒くて、愉快だった。

  • 『ツ、イ、ラ、ク』で綴られた「あの出来事」が、同じ時に長命中学にいた6人には、どんなふうに映ったか。 彼らそれぞれに流れた時間を慈しむように丁寧に描かれたスピンアウト連作集。『ツ、イ、ラ、ク』読了後に最適の一冊。

  • 「あの頃」を過ごしてきた、誰もが、
    なにかを想う本だと思う。

    「ツ、イ、ラ、ク」読後に読むべき。

    最近、中学校の同級生たちと20年ぶりくらいに再会したばかりなので、
    ひとごとと思えない。

    「あの頃」は、なんて幼く愚かでいとおしいんだろう。

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著者プロフィール

作家

「2016年 『純喫茶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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