ステーシー: 少女ゾンビ再殺談 (角川ホラー文庫 74-1)
- KADOKAWA (2000年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041847091
感想・レビュー・書評
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15歳から17歳の少女が、ゾンビ(ステーシー)化してしまう世界を描いた、筋肉少女隊のヴォーカリスト大槻ケンヂの小説。
『月刊カドカワ』誌に、1995年から1997年に連載されたものですが、長編小説ではなく、中短編集、という感じです。
設定が設定のため、愛する女性がゾンビ化して悲しみにくれる男達、ゾンビ化した少女達を日々解体することに苦悩する男達が登場しますが、それがかなり鬱陶しい。
ゾンビ映画では、自分もいつゾンビになるかわからない、いつまでも悲しみにくれていられない絶望感が魅力ですが、この作品は、少女以外はゾンビ化しないから、こうした鬱陶しい展開になってしまうのでしょう。
もっと、ド変態な方向性でも良かったような気もしますけど、そうならないのが、大槻ケンヂという人なんでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大槻ケンヂファンならば、執筆当時の彼の精神状態を知るという意味で興味深いかもしれない。
小説としては読み応えがなく、設定に負けている感あり。 -
近未来。そこでは15歳から17歳の少女たちが突然原因不明の死をとげ、人間
を襲う屍体・ステーシーとなって蘇える“ステーシー化現象”が蔓延していた。
増え続ける彼女たちを再び殺すには165以上の肉片に切り刻まなければならな
かった。 -
ゾンビになって殺される子が、自分を殺すことを気に病まなくてもいいと言ったところが良かった
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私は大槻ファンでした。