火の鳥 1 黎明編 (角川文庫)

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著者 : 手塚治虫
  • KADOKAWA (1992年12月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041851012

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火の鳥 1 黎明編 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 中学の時に図書室でたまたま見つけて読みました
    はじめての手塚治虫さんの漫画でしたね
    トラウマつくりながらも怖い怖いと思いながらも、
    読みたくてシリーズ読み続けたのを今でも覚えています
    この作品との出会いによって自分の中の価値観や人生観が大きく変わったような気がします。

  • 前にも読んだけど、古事記を読んだので再読。
    古事記では天の国からやってきた神様ということになっているニニギの命だが、手塚治虫ワールドでは大陸から馬に乗ってやってきた侵略者、ただの人間ニニギ。学説としてどういう理解が主流なのかは不勉強のため知らないが、まさか本当に天の国からやってきた神様が天皇の祖先なんていうことは今や誰も信じていないだろうし、どこかからやってきた侵略者には違いないんだろう。そう考えると、古事記書いた人はよくもまあ恥ずかしげもなく、俺たちの先祖は神様~なんて言ったもんだなあ。神話ってどこもそういうもんなんでしょうか。昔はいまの感覚とは違って、そういうことで権威を保てたってことなんでしょうか。戦前もそれをやろうとしてたってことですよね。
    さて、手塚治虫の火の鳥黎明編ですが、古事記に出てくる人物の名前を効果的に使ってはいますが、古事記そのままを書いているわけではありません。ヒミコの弟がスサノオとか。サルタヒコがイザナギを奴隷にするとか。だから頭の固い古事記ファン(という人がいればですけど)は怒るかもしれないくらい、好き勝手に物語を作っています。でも時おり地の文で、「サルタヒコとは古事記ではこう書かれている人で学者たちにはこう考えられているんだけどこの物語ではこーんな活躍しちゃうよー」みたいな解説があります。ベースがあった上でのイマジネーション。
    で、単に歴史解釈の物語なのではなくて、不老不死の火の鳥(その血を飲むと不老不死になれる)がいて、老いや死を恐れる人間たちがいて、このあと未来編やらギリシャ編やら時空を超えた連作としてつながっていっちゃうわけですから、なんかもう、すごい人っすね。これだけでライフワークって感じだけど、他にもたくさん書いているし。

    *追記*
    「好き勝手に書いてる」なんて言いましたが、もいちど古事記を確認したら、
    ・ニニギの命が降臨したとき道に立っていたのがサルタヒコ
    ・アマテラスに命じられてサルタヒコが何者か尋ねにいったのがウズメ(それでサルタヒコはニニギの案内に来たのだとわかる)
    でした。
    黎明編でも、ニニギ率いる高天原軍とサルタヒコが出会ってサルタヒコが殺されそうになったとき、私に免じて許してくれと進み出たのがウズメ。
    ウズメは醜女(これは化粧で化けていて、実は美女という設定)に描かれているが、古事記でも、阿刀田さんの解説によると、
    「よほどおもしろい顔をしているので顔を合わせると相手が気を許してしまうのか、人間関係の妙を心得ているからなのか、とにかく相手を仕切ってしまい、結果として勝ちを収める、そんなタイプの女性なのだろう。」
    ということで、これが原文は
    「い向ふ神と面勝つ神なり」
    となっているらしく、阿刀田さんなんて「舌足らずな言い方」とか言いながらもよくこんな風に想像を巡らせられるものだなあ。もちろん阿刀田高も手塚治虫も、多くの先行研究を熟読されたんでしょうけどね。
    手塚解釈では、サルタヒコは当時の日本のある地域の有力者、ニニギに侵略されて降参した、というのが史実だろうと見ている。マンガの中では、醜女のウズメが進み出てサルタヒコ(こちらも醜男)と夫婦になるということでサルタヒコは死を免れる。
    阿刀田解説による古事記での記述は、前述のとおり。
    ウズメさんは一体何をして、サルタヒコを従えたんでしょうね。ウズメさんは、天岩戸事件のときに、岩の前でストリップまがいの舞を披露して大いに場を沸かせた女性でもあります。気になる…やっぱり身を捧げたんだろうか。

  • トラウマ漫画。
    どうしてこう、絵のタッチは軽いのにこうも精神的に来るお話が完成するのでしょうね…。
    しかし、読み進めずにはいられない。
    けどやっぱり小さい時に読んだらトラウマになりますよ…メタモルフォーゼ…

  • これから火の鳥望郷編を初めて読まれるという方は、角川版ではなく復刻オリジナル版、手塚治虫漫画大全集版、もしくは朝日ソノラマ版のいずれかを読まれるべきだと思います。

    以下1巻感想。
    その生き血を飲むと不老不死の力を得ることができるという伝説の「火の鳥」をめぐる、全13巻の壮大なストーリー。1巻黎明編では、古代日本を思わせるクマソの国・ヤマタイ国・高天原族の3つの国の人間同士による争いが描かれます。

    主人公ナギを始めとして、この物語の多くの登場人物が火の鳥の力を欲しているのですが、その一方でナギの姉ヒナクなど、永遠の命を否定する人間もいる。

    「一千年もかかったらねえさんはとっくに死んじゃってるよ」
    「そりゃそうよ。でもこの子たちの孫の孫の孫は生きてるわ」
    「また村が滅ぼされたら?」
    「また産めばいいんだわ。私が産まなくたってだれかが産むわよ」

    クラっときました…すごい台詞です。生きて、子供を産んで、死んでいくこと。物語後半部で主人公のナギがあっさりと死んでしまうことにも驚きました。希望の象徴であるヒナクの子供が火の鳥と対話し、外の世界に出ていきます。

    地名や登場人物の名前(イザ・ナギ、ヒミコなど)から、古代の日本のお話かと思っていたのですが…次巻未来編ラストを読んで驚愕しました。

  • 手塚漫画の集大成。思春期にこれを読むかどうかで人生観は変わってくると思う。

  • 異形編と太陽編が大好きでした。

  • 火の鳥は日本の義務教育に組み込んだほうがいいと思う。
    これを思春期までに読んだことがあるかないかで、生き方が変わる。

  • 何冊も出ているけれど、一括でレビュー。
    言わずと知れた手塚治虫の代表作。

    一番好きなのは太陽編。
    世界観がとても好き。
    出てくる女性達の強さが素敵。

    次いで望郷編がとても好き。
    女性の強さ、儚さ、愚かさが
    絶妙なバランスで描かれています。

    あとローマ編も突然絵がかわいくなっていますが
    それもまた結構好きですね。

  • 史上最高のマンガだと思う。特に未来が好き。手塚治はほんと天才。
    過去と未来がつながるとき、どんな物語があったのか。読んでみたかった。

  • 一度身につけた”業(ごう)”は、生まれ変わっても自らを悩ませ続けるものです。
    同じ魂をもつ者が数世代生まれ変わる姿を追っています。同じ魂が生まれ変わっても同じ悩みを抱え続けている様は、とても苦しい。

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