| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
みんなの感想・レビュー・書評
汚れない少女であったり、どろどろに汚れた女であったりする奇子。しかしどこまでもある意味素直で、鮮やかだ。
二度目の読了。
下巻は上巻の事件やなんやかんやのオチをつけるのに、収集がつかない感じがした。そんなオチでいいの?と。
最後もちょっとしりつぼみ。思いつかなかったのか。“市郎の二番目の嫁はとりとめて紹介するほどでもない”ってのと雰囲気が同じ。
解説の橋本治が何を言いたいのかわからない。きっと今の私には理解できないのかも。いつかまた再読したときにわかるかな。(120216)
戦後史の闇と病みを巨匠がいつものノリで描いた作品。
超ひきこもりの奇子よりも個人的には「恭謙」がインパクトありました。
アダルトなシーンが多いので良い子にはお薦めできません。
東北の大地主一族の欲望、罪悪、愛憎の犠牲となって土蔵に閉じこめられた奇子は、美しく妖しく成長した…。激動の戦後史を背景に、哀しくもたくましい奇子の運命を描いた感動の物語。
ラストに驚きはありませんでしたが、色々と考えさせられる作品でした。
やっぱり手塚治虫はすごいと思わされます。
同時に買ったMWもそうだけど、戦後を終らせるためにこれを書かなきゃいけなかったのかな、と思った。
読んだ日:1999/08/05
買った日:1999/08/05
買った所:書泉グランデ
値 段:\\609
霜川事件、三鷹事件、松川事件をうまく織り交ぜつつ、戦後史の裏面を鮮やかに綴った手塚治虫の裏代表作のひとつ。どこまでもどこまでも暗い話に関わらず読者をまったく離さないのは、確実に漫画の神様・手塚治虫の力の成せる技です。文庫本に収録されている橋本治の解説「少年だった大人はグロテスクを獲得することが出来るか?」も必見(『奇子』に触れられているのはごく一部ですが)。
なんでこんな悲しい漫画を買ってしまったって。それは、自由が丘のビレッジバンガードでふらふらとなんか面白そうな漫画ないかなーと漫画探しをしているときだった。
あなたの知らない手塚治虫がここに! みたいなキャッチコピーをかかれちゃうと、ある程度手塚治虫は読んでいると自負する俺のプライドがくすぐられて即購入。納屋に閉じ込められてしまうのさ、奇子は。
烏兎の庭 第三部 箱庭 8.11.07 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/diary/d0708.html#0811
奇子…2部…っていうか、奇子が大人に成ってからの感想。
結局、奇子は色々あって土蔵の中に23年間閉じ込められていました。(23年間ですよ?)
23年間…いや、出られる機会もあったのですが、奇子がそれを拒絶してしまったのです。
最終的の落ちに、それまで殆ど出番の無かったゐば(天外家の母)を持ってくるのは凄かった。いや、意外だったと言えば以外だったけど、怖かった。ゐばさんは、奇子を外に出して上げたい派だったけど、息子の市郎には逆らえなかった。でも、最後の最後に、一人だけ残ったのは奇子とゐばさん。だけど、奇子は…なので、ゐばさん一人と成ってしまった。ゐばさんの最後の言葉が、「強い」と思う。今まで何も言ってこなかったゐばさんの一言だから、余計怖さが在ると思う。
これこそ裏手塚の象徴する作品ではないでしょうか。
一昔前では、現実に起きていたであろう、しかし封印されている話。
人間の裏側を見事に表現されています。
この本を、田舎の古びた埃臭い部屋の中で読むと本当に怖い。
近親相姦なんてものがこの世にあるとは知らなかった頃に読んだ。
手塚治虫の暗部をゆっくり堪能できる。
生臭い血の匂いのする漫画。







