愛をする人 (角川文庫 ほ 8-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 81
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041852019

作品紹介・あらすじ

悠子が一希に出逢ったのは15歳。彼は家庭教師の大学生。まだ、恋の意味もわからない春の日の出事来だった。8年後、再会した2人-年月は少女を女にかえていた。そして、彼には婚約者の優子がした…。2人のユウコの間で揺れる一希。一人のユウコは恋人、もう1人のユウコは愛人という道を選んだ…。恋人のいる人を好きになる、それは罪なことなのでしょうか。決して結ばれることのない愛、切ない愛を綴った恋愛物語。

感想・レビュー・書評

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  • 家庭教師としてを受け持つことになった生徒悠子は、大学で外国語を学びたいという高校生だった。その母親というのが、まだ20代前半。幼い妹のいる家庭であった。悠子は幼い時分に、父親の愛人であった実の母から引き取られていた…。

    表紙とタイトルから、おしゃれ思考のめんどくさいやつかな?と思って手にとったが、冒頭から前半は非常に読みやすく、キャラクターがしっかりしているのでサラサラと読める作品である。

    愛人の娘で、義理の母親を早々に亡くし、3人目の若い継母に嫌われないようにして生きる悠子という存在は、最近のアニメや漫画のキャラクターのように見える。その割に、携帯電話も全然出てこないなあ、家で電話と待つのかと思っていたところ、1992年の本なのか。納得。

    もう少し、高校時代の家庭教師の状況を楽しんでいくのかと思いきや、あっという間に受験に成功して、大学をすっ飛ばして就職してしまう。

    その就職以降は、なんというか、マガジンハウス系といいますか、打算と刹那的な関係を続けていく、ある意味自暴自棄な話の流れになり、かなり残念。

    あまり厚い本でもなく、連載期間制限だの何だので終わらなければならなかったのだろうけど、後半では男性側が一方的に無感情で、まったく救いのない性格になっていったのは、男性心理を考えられてないなあ。

    1990年前後の、二昔前の、いわば男女間が封建的ともいえる背景を活かすわけでもなく、かといってスカッとするような性格でもなく、家庭教師と生徒という関係から、精神的なSMという雰囲気に統一するわけでもなく、ほんとに後半は不満しかなかった。

    ま、古いね。

  • 夏に恋に恋しかけたころに笑 読んだ。

    人間は恋愛感情なしでは生きられへん。

    確信した。

  • これも、むか〜し読んだ本。
    恋愛ものです!!
    切ないです。

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著者プロフィール

名古屋大学大学院教育学研究科満期退学(1993年)
現職 椙山女学園大学国際コミュニケーション学部表現文化学科教授
主要著作に
『1980アイコ十六歳』 河出書房新社(1983年)
『愛をする人』 角川書店(1992年)
『発達障害だって大丈夫―自閉症の子を育てる幸せ―』 河出書房新社(2007年)
『花くらべ―尾張名古屋に咲く花は』 日経BPM(2014年) 他

「2021年 『ついスマホに頼ってしまう人のための日本語入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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