ダリの繭 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 254
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041913017

感想・レビュー・書評

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  • 推理小説のオチはなんとも・・ってとこだけど、
    ダリの生涯に絡めた展開とか、
    「繭」という表現とか、
    推理小説という枠ではなくて有栖川作品が好きだ。

    自分にとっての繭はなんだろなー。

  • オモロー^ ^
    最低の夜の最後
    灯の消えた家々には云々のフレーズがなぜか好き

  • 登場人物達にとっての「繭」-逃避場所(シェルター)についての話が印象的でした。特にアリスのエピソードは辛く、哀しくなってしまいます。私にとっての「繭」とは何なのか考えさせられました。

  • 全ての人は繭の中に存在しているのかもしれない。この灰色の世界から身を守るために、閉じこもろうとしているのかもしれない。そして、繭の中から新しい生き物へと生まれ変わろうとしている。

    ただ、新しい変化が心地よいものを生み出すとは限らない。自ら望んでいたものが美しいものとは限らないのだ。

    ダリの髭を真似た有名人が殺害された。ただ、その死にはいくつもの疑問がある。一体、誰が犯人なのだろうか?と、いつもの火村先生と 有栖 が疑問を解き明かしていく。

    どちらかと言えば、謎・トリック自体に奇抜さはない。確かに驚かされるような展開は無い。それでも、人間の奥底に潜む心理が描かれているような気がする。繭をモチーフに見事に人を現している。そんな風に感じられた。

  • 作家シリーズ二作目。
    ミステリーとしては並だけど、シリーズを読む上で火村とアリスのキャラクター(繭)を知るためには大事な一作だと思う。
    思うんだけど作家シリーズの犯行動機は恋愛絡みが多い。だから切なくなるし、やるせない読了感が多い(´・ω・`)

  • 誰しも人知れず自分だけの繭(シェルター)を持っている。それに誰も触れてはいけないー

    読んだきっかけは、綾辻行人からの流れで有栖川作品で適当なのを探していたのと元々ダリに興味があったため。関西弁のミステリーはいまいちしっくり来ない。
    ダリはそこまで出てこないが事件の真相には深く関わっている感じ。相変わらず犯人は最後まで分からず。推理力ないなー(苦笑)

  • 面白い。
    ダリ好きの社長が殺されて弟や側近に色々ある。
    有栖の隣人の話あり。

  • 最初は、作者本人が、出てくる推理小説って、何なの!?この人、可笑しいの?と気持ちてきに引いていた部分もあったけど、読んで見ると、とても面白くて、作者本人が出てくるから、真実味があっていい感じになるんだな…っと読んでいて思いました。
    自分の想像していたのと180゜違う結末で、色々と読んでいて驚いた部分が、多かった、そんな作品だった。

    面白かったので、この続きも読めたら読みたいと感じました。

  • 何度読んでも悶える。

  • 偶然にも先週に伊勢神宮、鳥羽に行っていたので驚きました。へんな像売ってたかも?!

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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