朱色の研究 (角川文庫)

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著者 : 有栖川有栖
  • KADOKAWA/角川書店 (2000年8月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041913048

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有栖川 有栖
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朱色の研究 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • ドラマを忘れたころに読了。

    ドイルの緋色の研究を意識した題名のせいか、友人に勧めようとすると「朱色?緋色でしょ。何言ってんの」とかさんざん言われたのは嫌な思い出…(笑)


    夕焼け、日本人にとって故郷や心の落ち着く場所を意識させるものですが、今回は「夕焼け恐怖症」ともいうべき女子大生が登場。夕焼け=朱色ということで、朱色を見ることさえNG。ひょっとすると心が安らがない様子を表していたのか…。そう考えると、最後のセリフは彼女がやっと安らぎを手に入れることを暗示していたような気もするのですが



    …なぜカットされた^^;

  • 夕暮れの切なさを感じさせる、
    全体的に夕日色に染まった作品。

    トリックや犯人についてはそんなに驚きはなかったけど、
    色彩の美しさがとても印象的だった。

    殺人の動機も切なく純粋。
    シリーズの中でもだいぶお気に入りの作品です。

  • 作家アリス&火村先生シリーズ第8弾。情景が美しくて切なくて、ただのミステリーではない大好きな本。電車の中で、アリスと火村先生の生徒が2人で話をする場面が好き。

  • おそらく、今までに読んだミステリのなかで一番好きな作品だと思う。なにが好きかといえば、トリックでも全体のストーリーでもない。私の心をとらえたのはひとえに、犯人の動機だ。なぜ、その犯人が最初の殺人に至ったのかというその動機に尽きる。彼は、彼女に愛されていた。そして、彼女は彼を必ず手に入れるといった。彼はそれを恐怖した。彼にはほかに好きな女性がいた。それでも、そう断言した彼女に惹かれていく自分がいた。それに彼は畏怖を覚えた。そして、彼は彼女を殺した。この動機こそ、この作品を愛する理由だ。また、途中、日想観を思い起こさせる補陀落渡海などの夕焼け信仰への解釈が差しはさまれ、それが犯人を殺人へと駆り立てた状況を演出しているという部分も興味深かった。全編を通し夕焼け、夕焼け色がキーワードとなっている。すべてを朱く染める夕焼けはたしかに畏怖を煽り、神秘を感じさせる。

  • 読んだのはハードカバーで。有栖川氏を読み始めた頃。

  • たまに読みたくなります。火村先生とアリスシリーズ。

  • ドラマで放送していたので、読んでみた。
    確かにホームズ、ワトソンのようなちょっと懐かしいミステリー。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    “2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。これが先生のゼミに入った本当の目的です”臨床犯罪学者・火村英生が、過去の体験から毒々しいオレンジ色を恐怖する教え子・貴島朱美から突然の依頼を受けたのは、一面を朱で染めた研究室の夕焼け時だった―。さっそく火村は友人で推理作家の有栖川有栖とともに当時の関係者から事情を聴取しようとするが、その矢先、火村宛に新たな殺人を示唆する様な電話が入った。2人はその関係者宅に急行すると、そこには予告通り新たなる死体が…?!現代のホームズ&ワトソンが解き明かす本格ミステリの金字塔。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    おおお。
    そうかそうか、現代のホームズ&ワトソン!
    言われてみれば火村先生は気難しそうなところやそのくせちょっとお茶目なところもホームズっぽい!

    ...この作品が例の「緋色の研究」(あとがきで「習作」に訂正されてる)をもじったタイトルだからか~。
    それにしても今まで気づかなかったな~←バカ

    今回は火村先生の教え子が出てきますよ。
    これは新しいですよね~。

    火村先生が学校でどんなのか、すごく見たい♡
    きっと私もミーハー気分でクールな先生の犯罪学の講義を見ちゃうかな...

    それにしても犯罪学って興味深いですよね。
    犯罪心理学、ともまた違うんだろうな。

    「世界の終わりのような」夕焼けから始まり、
    「夕陽ヶ丘」と言う名のマンション(その名の通り夕日がよく見える)
    で起こる不思議な出来事と殺人事件。

    きっと今後、燃えるような夕焼けを見たら
    絶対にこの作品を思い出す、と思えるくらい、
    視覚的にも強い印象を与える作品でした。

    文体の力強さはほんとにさすがです!

    でも、実はこの作品はかなり時間をかけて、途切れ途切れに読んでしまったのでちょっと印象が...
    登場人物が途中で分からなくなったりして印象が薄くなってしまった(´・ω・`)

    完全に自分のせいなんですけどね。

    そのせいでキャラの立ちが弱くなってしまって、
    この人とこの人の関係なんだっけ?みたいになってしまい。

    でこの人どんな人だったっけ?みたいな。
    印象が画一的なんですよ。
    残念です~。

    そのせいで、最後の謎解きといわゆる動機の面において、
    「ふーん(´・ω・`)」くらいの感想しか出なかったのが悔しい。

    ちゃんと登場人物を忘れずみっちり読めば、
    あとがきにあるように「物哀しい」、夕陽が沈み切る寸前のような、
    切ない感情をより深く味わえることでしょう...たぶん。

    なんとなくこの人だろうな、と言うのが割と早い段階でうっすら分かったので、
    この人物の登場の段階でいろいろ無理がありすぎたな...?
    火村先生が言うように、「逃げ道を残した」せいでやりすぎだったな...?

    それにしても、ほんとぎりぎりまで謎解きされない!
    え、もう終わるけど?まだ?まだ?みたいな。

    火村先生がぴんと来るタイミングが今回すごーく遅かった...し、
    すごーく都合のよいタイミングで都合のよいものが現れなければ
    もしかして謎は解けなかった...?

    解けないとまでは行かないけど、確証持つまでには行かなかったろうな。

    犯人、惜しい!
    ほんとに残念だった!

    ちょっとご都合主義な感じも残りますが、夕焼けの情景の美しさに加え、
    リゾート感も味わえて、お得な作品だったと思います♡

    「アリス、ちょっと歩こう」
    ってセリフとその場面が、個人的に萌えでした♡

  • コナンドイルの「緋色の研究」へのオマージュだろうと思われる題名に惹かれて、図書館の棚から抜き出した。作者の名前は、聞いたことがあるという程度。
    少し読んだところで、
    「あ、この話テレビで観たわ」
    と気がついたものの、多分途中で寝てしまったらしく真犯人や動機は全く覚えていなかった。

    読んでいる間ずっとドラマのキャストだった斎藤工と窪田正孝の顔で、火村とアリスを思い浮かべざるを得なかったのですが、まあまあぴったりだったと私は思います。

    肝心の内容ですが、まさにコナンドイルのような、本格的な推理小説で、舞台は素敵だし、トリックは面白く、謎解きを披露する場面も劇的で面白かったです。
    なんだか、懐かしいような推理小説でした。
    懐かしいのはケータイが出てこないからかなー。

    ただ、はらはらドキドキ感はなく、動機に共感もできず、星は3つです。

  • 動機もトリックも納得できず。キャラクターものとして火村とアリスの掛け合いは楽しめました。

  • この人が犯人かなぁと思わせつつ、いやどうなんだろう・・・でテレビで結末は知っていたにも関わらず楽しめました。それにしても、とりとめのない話を延々できるって火村先生と有栖は気が合うんですねぇ。

  • 今一動機が理解できていない。

  • 2年前の事件の解決を依頼された矢先に
    その一人が住んでいる場所にて、の死体。

    夜中に電話が入ってくる時点で、なぜ? ですが
    そこは言ってはいけない話。
    いけば死体、そして容疑者。
    2年前の事件だけかと思ったら、さらに掘り起こされる
    前の事件。

    現場にいかないと分からない事がある、といいますが
    まさに今回それ!
    崖にしても表現で何を想像するかにしても
    人間、自分の知識の基準で考えますから。

  • やはり岬のアレによる犯人特定とホワイに「ああ~~~~」ってなりやした。飛鳥部勝則センセの解説も良さだった。しかしドラマへの目線も厳しくなった

  • 作家アリスシリーズ#8

  • 「夢のなかで誰を殺すんだ?」
    「そりゃ、殺したい奴さ。誰だっていいだろうが」

  • 火村先生の教え子の貴島朱美にとある事件の捜査の依頼をされたことから次々と浮かんでくる過去の未解決事件が複雑に絡み合う。タイトル通りに朱色、夕陽が切なく、時に禍々しく本編を彩っていきながら真相が暴かれるのが面白かったです。ドラマを見た後の拝読なので、犯人もトリックも知っていましたが、やっぱり良い意味で裏切られたな、と。ドラマより登場人物が多いのも良かったです。個人的に朱美と亜紀の絡みが好きです。でも犯人の動機は原作読んでも理解出来ず。そんな理由で殺人を犯してしまうのは何だか悲しいですね。

  • 禍々しいまでに鮮やかな夕焼けに彩られた作品。夕焼けの印象と、補陀落渡海の記述が強く残っています。
    犯人の動機については賛否色々目にしましたが、私としては自分の中にある純粋な気持ちを犯されたくないという思いは何となく共感できます。他著者を引き合いに出すのもあまりよくないのですが、京極夏彦の「魍魎の匣」にあったようなまさしく”魔の通った”瞬間がまさしく本作の”夕焼けのおつげ”なのでしょうね。

  • 再読。
    改めて読むと、つくづく「人の心」を書く作家なのだな~と。
    本格ミステリーではあるけれど、女性に人気があるのは、やはりこのへんなのかなと。

    エレベータートリック以外はさっぱり忘れていた……
    今読むと、三つの事件が上手く絡んだ話だったのだな!
    犯人の動機、分からないでもない。

  • これも超久々に再読。すっかり内容忘れてた。。。ドラマの後編が放映される前に読めて良かった。
    推理小説って時代が変わると、設定や装置も様変わりしていて、トリックに違和感を覚えたりするもんなんだなーと改めて思った。エレベータも今だったら普通、防犯カメラ付いてるもんね。
    火村とアリスが夜中に周参見の別荘で飲んでるシーンが好き。「こんなぐるぐる回る家、いるもんか」は激しくお気に入り。太陽の価値観は地域によって異なるという話が出てくるけど、これも今だったら実によくわかる。熱い地域では太陽は凶星だから。
    朱美ちゃんの話に絡めて火村の悪夢の話がけっこう出てきて興味深い。アリスに「夢の中で誰を殺すんだ?」と聞かれて「そりゃ、殺したい奴さ。誰だっていいだろうが」って火村が答えるシーンも出てくる。いつかシリーズ並べて火村の発言を検証してみたいな。誰かがやってくれてる気もするけど‥‥(笑)。

  • 初読。
    火村先生の教え子、貴島さんの過去に影を落としていた事件と新たな事件。
    それにシンクロするように火村先生の過去(悪夢の内容)も少しだけ明らかに。

    解説でも述べられていたけど「朱色」というキーワード・主題に乗っ取って文章から色彩豊かな脳内情景が展開され、夕焼けという脳内風景がまた美しくも切なく作品に影を落として味わい深い作品だった。

    今回、作中のアリスさんの口からなぜ推理小説が書かれ読まれるのか、について(おそらく著者自身の想いや考察でもある)語られ、そこがまたおもしろいなと思う。
    私はトリックも犯人の動機もそこまで気にする性質でないので(作中の人間ドラマそのものと作者の思考とメイン登場人物の関係性を楽しみたい。推理小説というジャンルとしての愛好家にはなれないのであろうな。。)、そこについては触れない。

    今回も終始行動を共にし、恋人岬にも行ってしまう火村アリスコンビ。ふたりの関係性がまた気になるところ。笑
    (2016.2.18)

  • 【図書館本】やっぱりこのシリーズ好きだなぁ。 本編を通して見える“朱色”が鮮やかだった。本を読んでここまで色を感じるのも新鮮。そして、その“朱色”のグラデーション、というかバリエーションか。それも見事で。“世界の終わりみたいな夕日”をぜひ拝んでみたい。出来れば夕陽丘で!

  • 2015/11/07図書館から借りた。
    臨床犯罪学者・火村英生と有栖川有栖の事件簿

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