暗鬼 (角川文庫 の 5-1 角川ミステリーコンペティション)
- KADOKAWA (1993年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041914014
感想・レビュー・書評
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図書館で何気に手に取ったらサイコ・ミステリーであった。
登場人物すべてが好きじゃない。気味が悪い話。(こう思わせる描写はすごい!)
精神を痛めつけられ思考停止し、洗脳されていく。
初段階で何か変だ、嫌だと気づいても逃げられないものなのか。やっかいなのは周りの人をも巻き込んでいく。それが繰り返される。恐ろしい。
どうしたら自分や家族、周りの人を守れるのだろう、とまで考えてしまった。益田ミリさんの「週末、森で」の主人公の言葉「自分がよく分からないものには近づかない」を思い出した。とりあえず私はそれを心掛けようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
見合い結婚で嫁いだ先は、曾祖母までいる四世代大家族。誰もかれもが優しくて親切で明るく、常に笑顔が絶えない仲良し家族。が、そこには何世代にも及ぶ隠され続けてきた秘密があった・・・。
読み進めていくうちに、家族の秘密については大体の見当はついてしまうが、現実では到底あり得ない。でも、そんなあり得ないことを淡々とリアルに語っていく乃南アサには圧巻される。
しかし、家族の一員となるまでの主人公の単純というかおバカというか、始終フラフラとした態度に正直ムカついた。こんな女、実際には絶対いない。というか、いてたまるかという感じ。
教訓:来月する見合い、気をつけよう・・・。 -
単純ともいえるが、このラストはなかなか導けるものではないと思う
嫌いじゃないが まだ描写や展開が少し物足らなかった -
こういうテーマってどっかで読んだことある感じなんだけど、やっぱり気持ち悪いわ。追い詰められて洗脳されていく過程がリアルでいや。