暗鬼 (角川文庫 の 5-1 角川ミステリーコンペティション)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 180
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041914014

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で何気に手に取ったらサイコ・ミステリーであった。
    登場人物すべてが好きじゃない。気味が悪い話。(こう思わせる描写はすごい!)
    精神を痛めつけられ思考停止し、洗脳されていく。
    初段階で何か変だ、嫌だと気づいても逃げられないものなのか。やっかいなのは周りの人をも巻き込んでいく。それが繰り返される。恐ろしい。
    どうしたら自分や家族、周りの人を守れるのだろう、とまで考えてしまった。益田ミリさんの「週末、森で」の主人公の言葉「自分がよく分からないものには近づかない」を思い出した。とりあえず私はそれを心掛けようと思う。

  • 読み終えた率直な感想はすっきりしない...

    前半はどこか不思議な家族の秘密をひたすら思わせ振りに描き、後半にかけて一気にその謎は解けていくものの、なぜか釈然としない。

    世間一般に思い描く家族とは全く違った家族。

    ベールに包まれた中身が解き明かされても結局法子は幸せを手にしたのだろうか?


    説明
    内容紹介
    嫁ぎ先は大家族。一見温かく理想的な家庭の裏に潜む奇妙な闇に主人公が気付いた時、呪われた血の絆で結ばれた家の真実が暴かれる。

    内容(「BOOK」データベースより)
    両親、弟妹、祖父母に曾祖母。今時珍しい大家族に嫁いだ法子を待っていたのは、何不自由ない暮らしと温かい家族の歓待だった。しかしある日、近所で起きた心中事件に彼らが関係しているという疑惑を抱いた法子は、一見理想的な家族を前に疑心の闇にはまっていく。やがて暴かれる、呪われた家族の真実とは。

  • 見合い結婚で嫁いだ先は、曾祖母までいる四世代大家族。誰もかれもが優しくて親切で明るく、常に笑顔が絶えない仲良し家族。が、そこには何世代にも及ぶ隠され続けてきた秘密があった・・・。

    読み進めていくうちに、家族の秘密については大体の見当はついてしまうが、現実では到底あり得ない。でも、そんなあり得ないことを淡々とリアルに語っていく乃南アサには圧巻される。

    しかし、家族の一員となるまでの主人公の単純というかおバカというか、始終フラフラとした態度に正直ムカついた。こんな女、実際には絶対いない。というか、いてたまるかという感じ。

    教訓:来月する見合い、気をつけよう・・・。

  • 単純ともいえるが、このラストはなかなか導けるものではないと思う
    嫌いじゃないが まだ描写や展開が少し物足らなかった

  • こういうテーマってどっかで読んだことある感じなんだけど、やっぱり気持ち悪いわ。追い詰められて洗脳されていく過程がリアルでいや。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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