招待客 (角川ホラー文庫 49-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 150
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041916056

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーや結末はさておき。
    人が恐怖を感じるのは、やはり自分の想像の域を遥かに越えていること。
    幽霊なんて比じゃない。
    想像の域の中にいる幽霊なんて比じゃないよ。
    何を考えているか分からない、生身の人間の方がよっぽど怖い。

  • 息子のために狂っていく母親…黒くてすきです。

  • 怖かった。最後は少し飛ばし読みしてしまったほど、怖かった!人がじわじわと狂っていく描写はさすが。だがあまりにも悲しい結末。

  • 高谷美由紀は、結婚を間近に控えた27歳。彼女には幼い頃、増水した川で溺れかかっていたところを通りすがりの男子高校生に助けられたという過去があった。その話を知った友人たちは、その「命の恩人」を結婚披露パーティーに招待するよう美由紀にすすめる。当初の新聞記者を頼りに、恩人・井口貴明の住所を探し出し、招待状を送った美由紀だったが…。かつての「恩人」はひそかに豹変していた…。傑作サスペンス・ホラー。

  • 骨髄移植によって見知らぬドナーを助けた警察官の野崎。引きこもりの貴明とその母・富士子。結婚を控えた美由紀と拓也。一見全く関係の無さそうなそれぞれの人生がつながり、日常に小さな影のような恐怖が忍び寄る。非常に読みやすい文章で、短い話の中で事態が急展開していく。

  •  細かいツッコミどころが結構あるが、二転三転する展開は読む者を飽きさせない。「家族関係」に対する批評的視点が濃厚。

  • これ好きです。昔川で溺れそうになった主人公を助けてくれた高校生。20年後その高校生は豹変していた… 引きこもりの実態についても詳しく書いてあり、何気にそういう本少ないのでよかったです。

  • 角川ホラー文庫からのタイトル3文字シリーズ(←勝手に命名)

    幼い頃の命の恩人を結婚式に招待しようと探し出すストーリー

    これが結構ホラーちっくでした。
    どっちかと言うとサイコちっくか(笑)
    でも面白かったです。

  • 招待していない人が来たら怖いですね〜。しかもそれがコンビニ強盗犯だなんて・・・。この小説は大きく2部で分かれていて、ぐっと引き込まれて読むことができました。最後はちょっと切なかったなぁ。母親の愛に恵まれなかった人は、何らかの形でゆがむんですね。

  • 【2006.04.17.Mon】
    幼い頃川でおぼれかけ、通りすがりの男子高校生に助けられたことのある美由紀は、その命の恩人を結婚披露パーティーに招待することにする。20年の歳月を経て、その命の恩人と周りに漂う狂気に出会うこととなる。「ひきこもり」という現代社会が産み出した闇を交えながら、人の心の脆さを描き出している。美由紀のレシピエント・コーディネーターである佳代子の「20年の歳月は人を変える―変わると言えば、ほんの三日でも人間は変わるものだわ」という言葉にこの物語は要約されている。環境が人の変化に及ぼす影響は計り知れない。それを自分なりに消化できるか、翻弄され自分を見失ってしまうかは常に紙一重なのだと思う。いつだってどこだって自分自身を保ってゆくのは難しい。私たちはそんな世界に生きているのだ。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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