魔術師 (角川ホラー文庫 32-7 異形アンソロジー タロット・ボックス 2)
- KADOKAWA (2001年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (419ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041939079
感想・レビュー・書評
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序章 井上雅彦
魔術 芥川龍之介
赤い鳥 1920年1月
超自然におけるラヴクラフト 朝松健
ユリイカ 1984年10月
わな ヘンリー・S・ホワイトヘッド
Strange Tales of Mystery and Terror 1932年3月
奇術師 土岐到
宝石 1960年2月増刊号
忍者明智十兵衛 山田風太郎
歴史読本 1962年6月
さびしい奇術師 梶尾真治
S-Fマガジン 1979年2月
幻戯 中井英夫
海 1975年3月
花火 江坂遊
小説現代 1980年5月
魔術師 チャールズ・ボーモント
Bantam「Night Ride and Other Journeys」 1960年3月
手品師 吉行淳之介
学習研究社「痴・香水瓶」 1964年5月
劇場 小松左京
野性時代 1979年5月
ハッサン・カンの妖術 谷崎潤一郎
中央公論 1917年11月
ひまわり 小泉八雲
Houghton Mifflin「Kwaidan: Stories and Studies of Strange Things」 1904年
終章 井上雅彦
解題 井上雅彦詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
魔術 芥川龍之介
超自然におけるラヴクラフト 朝松健
わな H・S・ホワイトヘッド
魔術師アレックス・ホルム
奇術師 土岐到 怖っ
忍者 明智十兵衛 山田風太郎
さびしい奇術師 梶尾真治
幻戯 中井英夫
花火 江坂遊
魔術師 チャールズ・ボーモント
手品師 吉行淳之介
劇場 小松左京
ハッサン・カンの妖術 谷崎潤一郎
ひまわり ラフカディオ・ハーン -
読み終わるまでにかなりかかってしまいました。
面白い作品は面白いのですが、いろんな作者の作品が入っているということは好みとは違う作品が含まれると可能性もあるいうことで。
しかしタロットカードをテーマにするというのはやはり面白いですね。 -
童話の魔法使いは大抵悪役(しかも老婆)、子供の頃放送していたTVアニメに登場する魔法使いは殆どが少女、ということで、ともすると「魔法使い=魔女」というイメージに偏りがちだが、この「魔術師」テーマのアンソロジーに登場するのは、何故か男性ばかり。
当書はシリーズの2冊目。タロット・カードに従うなら少なくとも十数冊が出るのでしょう。全て過去に書かれた作品なので、数篇ほど既読作品もあった。角川ホラー文庫で、井上雅彦氏の編纂ってことで買ってはみたものの……他のレーベルで出していたらホラーとは思わないかも。ホラーというよりは「奇妙な味わい」のアンソロジーと言った方がしっくり来るか。
凶々しい魔法使いや魔術の怖さよりも、どことなく彼ら(奇術師なども含めて)の悲哀のようなものが色濃く描かれているようにも思えた。