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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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もう神様にお願いするのはやめよう。-どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。
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「過去に"もしも"を持ち込むな」
― 323ページ -
どうか、どうか私。
これからの人生、他人を愛しすぎないように。
愛しすぎて、相手も自分もがんじがらめにしないように。
私は好きな人の手を強く握りすぎる。相手が痛がっていることにすら気がつかない。だからもう二度と誰の手も握らないように。
諦めると決めたことを、ちゃんときれいに諦めるように。二度と会わないと決めた人とは、本当に二度と会わないでいるように。
私が私を裏切ることがないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。
― 37ページ
みんなの感想・レビュー・書評
話の流れに乗り出すと一気に読めた。読み終わった時は、なんだか重い気分になった。でも、女の人はみんなどこか共感できるって思う。
恋愛するなら冷静に賢く、飽きられないようにしなきゃとわかっているのに、次第に制御できない嫉妬と狂気に蝕まれていく姿がこわい。そんな自分は普通じゃないと感じる理性も残っているのが またリアル。共感はできないが理解はできる。
最後そっちにいったかー!という小説。でも見事に引込まれました。悔しいぐらいに。 自分が愛してるのになんで相手は愛してくれないのか? 愛してくれなくていいから、そばにいれるだけで十分だからという気持ちが何故いけないのか? 私だけが何故痛みを受けるのか? これだけしてるのに、なぜ相手は離れていくのか? ひとりよがりな恋愛をする奴は、結局何も見えず、周りを巻き込みながら、迷惑をかけ続け... 続きを読む »
とにかく相手に対する執着が強すぎる。
自己愛が強すぎて、相手を愛しているようで全く愛せていない。
相手が大好きで、愛したくて、尽くしたくて、
そして相手にも同じように自分のことも愛してほしくて。
いわばひとりよがりな恋愛ごっこ。
でもこんな気持ち、少なからず誰もが感じるのかも。
ここまで執着せずとも、愛したい愛されたいと思う気持ちって
恋愛する上では当たり前かもしれない。
まさに恋愛中毒ってやつ。
タイトルから連想されるように、恋愛に中毒する、依存する、そういうことを書くだけなら、こんなに丹念にページを割く必要はないんだと思う。一章ずつ読み進めるごとに、あらわになっていく主人公水無月の過去。先が気になる展開だったし、ラストは痛烈に胸に残った。
「過去にもしもを持ち込むな、そういわれても考えてしまう・・・」というフレーズが印象に残る。
愛人がらみの話ではあるんだけど、水無月の脆い人格をしっかり捉えていてそこがキモな話なので、昼メロみたいでしらけることはなかった。でも、かえって痛みがへヴィでパンチがきつい・・・
サラリーマンの井口は別れられない女の電話から逃げているところを年齢不詳の事務員「水無月さん」に助けてもらったことが縁で彼女の素性に触れる機会を得る。
彼女の回想は深く、夫、離婚、創路先生、愛人、のばら、娘そして引き出してはいけない罪まで、彼女を縛り付けて離さない愛憎模様を描き出す。
この本を読んだら愛とは何か悩む。恋愛中毒なんて甘い響きにだまされたけど、アル中や薬中と同義のドロドロな愛が描かれててびっくり。でも行き着く先が気になって読む手を止められないのは簡単に「無い」の一言で片づけられないからかな。
構成で面白いのが水無月の深く長い人生を追体験すると井口の見方が始めと終わりで変化するところ。
自分が何歳も老けたような気がします…
山本文緒は「プラナリア」も読んだけど読了後は物思いに沈むなぁ。
自分自身を好きじゃないんじゃないかと思うんだけどどうでしょ
読み終わるのがイヤになるほど面白いです。恋愛の形はさまざま。好きになりすぎるのも罪だし、相手に夢中になられすぎても罪だと思います。
ある有名男性作家と女性達の恋愛関係の話。
みんな、一見普通の精神の持ち主に見えるのですが、読み進むにつれて、それは勘違いだったと感じました…。独占欲って怖い。
史上最低の小説だ。読むのを途中でやめてしまったが、それで十分著者の作劇能力がわかる。以前書いた文を引用すれば、この小説(というより山本文緒)の耐えられないところは…
「女性の「美化」である。いつもはさえない「私」だけど、実はこう見えて有名人にもてたり翻訳なんてちょっとオシャレなアルバイトもしているそんな「変」な自分に、ひとり暮らしの部屋で「くすり」と笑ってしまったりして、でもやっぱり友人に優しくされても、そもそも人が人に親切する「意味」がわからない「困った」私は、ひさしぶりに化粧をして有名人の事務所で働き始めて「愛人」になっちゃったりして、もう「普通」の女の子じゃなくて、それまで人に意見したことなんてないのにこの小説が始まってからズバズバ他人にモノを云っちゃったりして、でも私はさえない女の子--」
みたいな。最後に意外な(しょうもない)オチがあるらしいけど、正直、どうでもいい
女のあるあるが詰まった一冊。執着とか陰湿さとか、多かれ少なかれ誰でもそういうとこってあるよね~。どうでもいいけど私は夫婦の寝室を別々にしたい派である(´・ω・`)
後半で水無月が前科者だとわかり、衝撃的でした。理性がきかなくなっていきすぎるまで相手に執着するのが理解できないと思う一方で、一歩間違うとこんな感じになっちゃうかも、と恐怖を覚えたりします。
まさに恋愛中毒って感じです。
執着。
強く生き、
たった一人の他人を愛したいだけなのに、
上手くいかない。
感情調節ができない。
そんな女性の姿は、
怖くもあり、
愛しくもあります。
私には共感できないことばかりでしたが、
逆にそれが好感を持てました。
山本文緒を読み漁っていた頃、この本の厚さに躊躇いがあり、なかなか手が出なかったが、読んでみるとあっという間だった。
ぞっとするような残酷さや計算高さ、執着に狂気、そういう女のいやらしさを書くのがうまい作家さんだなぁと思う。
怖くて痛々しくて、でも気持ちがわからなくもなくてそのわからなくもないという感覚が怖い。
本当はどうすべきか分かっているのに自分ではもうどうしようもなくなる、まさしく中毒を描いた作品。
これは失恋直後に読んだらきついだろうなぁ。
高校生のときに読みました。とにかく衝撃的なラストが印象的。かなり面白かったです。その頃は私も、重たい恋愛をしていましたが…中毒って本当に怖い。。サスペンスでした。
恋愛小説の最高傑作となっていたから読んでみたが、構成はすばらしい本だと思うがわたしはこの本を読み返すことはない。年齢的なものか?いやたぶんもっと若い時に読んでもだめだったと思う。怖い、異常。ここまで他人を愛することはできない。わたしはもともと恋愛体質ではないのだと思う。
山本文緒の吉川英治文学新人賞受賞作。 久しぶりに女性の書いた小説を読んだ。バイオレンスとは違うエグさがある。 したたかで、計算高いオンナの恐ろしさが妙にリアル。これは男には書けない・・・ この小説の事を最初はこう思って読んでいた。 自分に自身の無い女の前に、白馬の中年王子が現れて、破天荒な恋の末にめでたく終わる、もしくは切ない別れを迎える、女性向きの小説だと。 ところがそれを綺麗にひっく... 続きを読む »
危ない女だなぁと思うと同時に、自分も同じことをしそうな気がする。
解説でも書いてあるようにそう感じる人は多いのだろう。なんだか自分て俗物だなぁと思わずにいられない。
人を愛しすぎないようになんて、いったいどうやったらいいのだろう。
そんなことまで考えさせるこの作品は、かなり強い力を持っている。
愛されることに慣れている人は、この作品に共感できないかもしれない。
けれど、愛されるよりも愛する喜びを知っている人は、みんな少なからずこの作品に共感するのではないかと思う。

久しぶりに恋愛小説が読みたくなって。
「もう二度と、誰かを愛さないように」。
失恋した女性なら誰でも抱くような意味での言葉かと思いきや、
主人公の美雨の恋愛癖は、そう簡単なものではなかっ...






