ファースト・プライオリティー (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041970126

感想・レビュー・書評

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  • 様々な人生を送る女性達の、31歳という今を切り取ったショートショート。恋や家庭や仕事、名前のつけられないような日常の一コマの中で沸き起こる女性達の想いが丁寧に描かれています。
    なぜ31歳なのか?女性にとっての30歳は、男性にとっての節目よりも大きく感じる人が多いのではないだろうかと思います。
    世間からみた自分はどんな人間なのか?これから女性としてどう生きたいのか?一度立ち止まってみる。
    立ち止まってみてまた進み始めると、理想だけではないリアルな自分が見えてくる。31歳とは、女性にとってファーストプライオリティー(最優先)が見えてくる年齢なのだろうと思います。どの物語も、不思議と主人公1人1人と自分との共通点をみつけてしまいます。こんな人生があってもいいなと思えるほどリアルな心理的描写が好きです。
    今の自分の生活が愛おしく感じられる。そんな物語がたくさんつまった1冊でした。

  • 三十一歳、それぞれ絶対にゆずれないファーストプライオリティーを再確認させるショートショート集。
    各話きちんと物語がつくりこまれていて、とても短いながら主人公たちのバックグラウンドを感じられました。
    ファーストプライオリティーの発見があり、どうにもならないと思うあきらめがあり、けれどそれを受け入れていく決意がある。
    きっとその先に、その人にとっての幸せとは何かが通じているているような気がする。

    初恋

    禁欲

    当事者
    三十一歳
    小説

    ここらへんが特に好きでした。
    腹がくくれてて、自分も世間もよく知っていて、スタートもやり直しもできる。
    三十一歳って素敵な年齢だ。

  • 31歳ということだけが共通の様々な女性の話。基本的にはショートショートで、いろんな立場、いろんな職業の人がそれぞれふと自分と向き合い、このままでいいのだろうか?とぼんやりと考えている。
    他人の人生のダイジェストをチラ見する感じ。ただ、人数が多すぎて、中盤以降お腹いっぱいに。

  • 初山本文緒!
    31歳ということだけが共通しているさまざまな女性の話

    やっぱ年齢的に離れてるからすごく共感するってことはなかったけど、
    年を重ねても今と似たようなこと考えるときはあるんだなぁと思った

    1つの話が短いから飽きずに読めます

  • 31歳の色々な職業の人たちの話。

  • 10年ほど前、30歳の頃に読んだ時は正直あまり面白くないなぁと思った。著者の作品はほぼ全て読んでいて、どれも好きなのに。 それが今回再読して、31歳の主人公たちに共感する部分が沢山あって、私の精神年齢や経験値が低すぎるがために理解できなかったのかなと… また10年後に再読してみたい。

  • 短編集で、いろんなジャンルの31歳が楽しめた。

  • オチがよくわからない話が多かった。
    息子を溺愛する母を描いた「息子」
    三十一歳の女と再婚を繰り返す父と、その息子たち「三十一歳」

  • 学生時代に読んで、しょうもない女ばかり出てくるので、買わなきゃよかったと後悔した本。社会人になって読んだらまた印象が違うかも。

  • 31歳をテーマにこれだけの話が書けるってすごいと思う。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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