天使の囀り (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 797
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  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979051

感想・レビュー・書評

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  • 私史上No.1の神作。何度読んでも飽きない。
    オススメしすぎて借りパクされ、買い直す。本書は三代目だ(笑)

    こんな恐ろしい物語を創る人間が居て良いのか。
    サイコホラーは決して、人間の深淵の恐ろしさが全てでは無かった。不謹慎だが、コロナの惨状を模倣したかの様だ。

    負の感情を捨てた人間が自らの命を躊躇いなく投げ捨てる。それに快楽を感じ、苦痛を感じず笑みすら残して....。今までの恐怖の常識がことごとく破壊されていった。

    何より着地点だ。人は鼻水で窒息できる。

  • こんなホラー小説を欲してた!!\=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/

    めちゃめちゃ面白かった…!!



    読む前は、表紙の勝手なイメージから「頭良くなった猿が人間を襲うパニックホラー」だと思っていました…(^▽^;)

    その内容でも怖そうだが、全然違った。

    序盤で「絶対おもしろいやつや…」と確信を持てた作品!

    ホスピス精神科医の早苗の恋人で、作家の高梨は、調査隊の一員としてアマゾンへ。

    トラブルがあり、急遽帰国してきた高梨の様子が以前と比べ変化していた。

    ホスピスとして患者を看取る早苗と、健康ながらも死恐怖症(タナトフォビア)を患う高梨の生と死の捉え方を掛け合わされた作品。


    私の中で、
    「こんな死に方は嫌だ」第一位!
    「こんな目には遭いたくない」第一位!
    です笑笑


    この一冊を読むだけで日常生活がざわざわすること請け合いです( ´ཫ` )ゾワ(読めばわかる)

    貴志祐介さんの作品は「黒い家」「クリムゾンの迷宮」に続き、読むのは3冊目です。
    博識ですよね…。
    同じホラーなのに、どれもタイプが違う…。

    登場人物達が話す内容の幅がすごい。
    それらを関連させて全てに意味があり、集結させる…。天才か。
    めっちゃ勉強になります。
    ホント読んで良かった。大好きです!

    医療
    生物
    細胞
    心理学
    宗教
    ギリシャ神話 などなど。

    これは皆お勧めするハズだわ〜!納得!

    面白いです!!
    おすすめ!!(*´˘`*)

  • 気持ち悪くて、専門用語が多くて難しくて、気持ち悪くて、薬害エイズの人たちが不憫で、気持ち悪くて、最後だけ救われて、なんしか気持ち悪い話でした。

  • 読んでいて楽しい内容ではないのに
    なぜかページを捲る手が止まらないという
    貴志ホラーの典型。

    『新世界より』のときもそうだったけど
    怖いというよりおぞましいというような
    生理的嫌悪感を感じながらも
    強烈に読者を引き込んでいくのは
    この作家の持つ稀有な才能だと思う。

    こういうバイオホラー系のお話の場合、
    実際にあるかもしれない、本当に起こりうるかもしれない、
    そうなったときはどうしようと思わせられるかが
    勝負なところがあって、ありそうにないと思ったら
    面白さが半減してしまうのだけど、
    作中披露される専門知識の描写を退屈と思わせず
    リアリティを感じさせる小道具にしてしまうところに
    並の作家との筆力の違いを感じさせる。

  • 凄いものを読んでしまった。
    生理的嫌悪、もちろんホラー小説として
    すごくいい意味です。

    この手の本で
    鳥肌が立つのは久々、、、
    凄まじい読後感です。

  • 夏になると必ずと言っていいほど推薦される小説だったため、気になっていてやっと読んだ。前情報を入れずに読んだので、最初にアマゾン探検からのメール文で始まることに戸惑ったものの、すぐにホラーらしい不穏な空気になり、その後の展開は予期せぬ恐ろしいものだった。

    作者は取材好きとのことで、経験したことがない場面も経験したことがあるような場面も、どちらも緻密に描かれていてとても説得力があった。個人的にはそこに引き込まれたのかもしれない。

    グロい・気持ち悪い・怖いだけではない面白さがあって、とても楽しく読ませていただいた!

  • '22年7月29日、Amazon audibleで、聴き終えました。フォローしている読書家さん、NORAxxさんのオススメで。

    NORAxxさんに、感謝と共に、一言…「あのさぁ、あなたねぇ( ・ั﹏・ั)」ハハハ!ありがとうございました。

    いやぁ、おぞましい小説、でした!そのおぞましさたるや、かなり前に、やはり人に勧められて読んだ、団鬼六「肉の顔役」以来かも(-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩___-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩-̩̩̩)ジャンルは全く、違いますが。

    「線虫」、ってなによ?と、ググって調べたのが、過ちでした!もう、しばらくは、うどんが食べられません(ノಠ益ಠ)ノ彡┻━┻
    あと、貴志さんって、「蜘蛛」がお好き?僕は思わず、「オエェ(失礼!)」となってしまいました。もう、ダメだわ…軽い、トラウマ。

    よくもまあ、こんな小説を書けるもんだ!凄い!吐き気を我慢しながら、一気に聴いてしまいました。驚愕!もう、しばらく、ホラーもイヤミスも、読み&聴きしたくない( ⚈̥̥̥̥̥́⌢⚈̥̥̥̥̥̀)有栖川有栖さんの、優しいミステリーが聴きたい…。

    と、まあ、色々と書きましたが…凄いなぁ、と、只々感心しました。
    でも、他の読書家さんには…オススメしません。悪いことはいわん、やめときなはれ!

    • まーちゃんさん
      NORAxxさん、こんばんは。いつもありがとうございます。

      いやぁ…凄かった!色々な意味で
      NORAxxさん、こんばんは。いつもありがとうございます。

      いやぁ…凄かった!色々な意味で
      2022/07/29
    • まーちゃんさん
      お名前出してしまいましたが…大丈夫でしたか?
      お名前出してしまいましたが…大丈夫でしたか?
      2022/07/29
    • NORAxxさん
      お気遣いありがとうございます(*^^*)むしろ、嬉しいです。
      こちらこそいつもありがとうございます!!
      お気遣いありがとうございます(*^^*)むしろ、嬉しいです。
      こちらこそいつもありがとうございます!!
      2022/07/30
  • 前半は親しみが少ない言葉の羅列のせいでなかなかすすまなかったけど、後半のおもしろさの追い上げすごかった!
    想像すると鳥肌とまらないし顔しかめながら読んでたけど(◞‸◟)虫瘤の画像とか調べちゃってもう終わった、、、、、でも超おもしろかった〜

  • 元気なときに読まないと飲み込まれてしまいそうな不気味さ。
    線虫に感染してしまいコントロールされている人たちの狂い方、その後の決まりきった運命を思うと恐ろしい。

    主人公と一緒に謎を解明していくような感覚で読めて面白かった。

  • 読書が好きな主治医に紹介してもらって読んだ本。

    グロくて、怖くて、面白い。

    序盤のあたりの点と点のつながりが私は最初繋がらず「?」となりながら読みましたが、さすがに読書好きの主治医は早い段階で先が読めたそうです。

    点と点がつながり出すと、怖くてハラハラしながらもどんどん読めました。

    描写的にグロいシーンが結構あり、うっかりご飯食べながら読んでしまって(お行儀悪い…)後悔したこともありました…。(笑)

    生きていくための悩みや苦しみ、怖さとどう対峙していくか…自分ならどうするか、そんなことを考えながら読み終えました。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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