何もそこまで (角川文庫 な 30-6)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 133
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041986066

作品紹介・あらすじ

石田純一の演技下手の謎、梅宮辰夫の無防備さ、勘違いに拍車のかかる花田家、糸井重里に見る80年代の亡霊、北大路欣也が漂わす価格破壊感、日本テレビCMの安易さ、『徹子の部屋』ゲストの芸能人度バロメーター、野島伸司ドラマの無責任さ…。消しゴム版画王にして、最強のテレビ・ウォッチャーの著者が、日頃大甘なテレビ界に巣くう芸能人や番組づくりに疑問と怒りを投げかける!痛快極まるテレビコラム集。

感想・レビュー・書評

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  • 「吉田栄作休業宣言。アメリカで充電だと。電池か」タイトルだけでこのパンチ力。彼女は“毒舌”ではない。自ら嫌いだと言ってはばからないみのもんたのプロ野球好珍プレーのナレーションを褒め称え、何の期待も思い入れもないという吉田栄作について全力でおちょくりまくる。テレビを通して感じた怒りや面白さに真摯であり続けた、嘘のつけない真の批評家なのだ。

  • 面白かった!
    テレビのワイドショーには、余計なお世話だろ、とつっこみたくなるけれど、この本はタイトルでつっこんでしまっている。私のつっこむ余地はない。
    というわけで、一傍観者として著者の人物批評に耳を傾けていたのですが、鋭い人間観察に舌を巻くばかり。やわらちゃんは政治家になったしね。私の世代では知らない人や時事ネタも多かったけれど、それはそれで十分に楽しめました。

  • 「何もそこまで」4

    著者 ナンシー関
    出版 角川文庫

    p32より引用
    “「笑い声」という結果を発生させる(スタッフが笑う、
    笑い屋さんに笑ってもらう、編集で笑い声を入れる)ことで、
    原因である「おもしろいこと」が存在したと
    錯覚させるからくりである。”

    消しゴム版画家でコラムニストである著者による、
    テレビや芸能人にツッコミを入れる一冊。
    1995~1996年におけるタレントやその出演番組について、
    他に真似が出来ない著者独自の視点で語られています。

    上記の引用は、
    某女優の大物ぶりが原因不明である事についての項の一文。
    テレビからウソを流し続ければ、
    そのウソを本当だと思ってしまうのでしょうか。
    テレビから大きな笑い声が聞こえてくるときは、
    今後共注意が必要かもしれません。
    p144にはキューピー3分クッキングについて書かれていますが、
    95年8月の時点で1万回だそうです。
    著者は2万回目はないと踏んでいますが、
    16年経ってまだ番組が継続しているようなので、
    2万回突破も十分期待できるのではないでしょうか。
    がんばれキューピー。

    ーーーーー

  • ネタが古いことだけが弱点

  • ・2/20 この人の2冊目.そういえばこの読書記録で前回の「何が何だか」が35冊目だし、それを読んだのも先月の同じ頃だった.何かの縁かな.毎月この人のをこの時期に読まないといけないということなのかな.それにしても相変わらず辛口だ.
    ・2/21 この人の好きな芸能人っていないのかな.こうも辛口でいいのだろうか.その方が読んでる人には面白いのかもしれないな.本日読了.

  • 94年くらいのテレビについて語ってます。
    今、読んだら懐かしい、でも切り込み方は今でも新鮮。

    今の生ぬるいテレビにも物申してほしかったな。

  • 1994年ごろのテレビ評論。芸能人をケチョンケチョンに言ってます。こんな人いたなとか、こんな番組あったなとか、朧気ながら覚えていところがあるから面白い。マジカルバナナとか懐かしい!意味を間違えて使う傾向のある「役者不足」って言葉がさりげなくちゃんと使われてるのにはおぉ!と思った。

  • TVに出ているあんな人こんな人に対して、一刀両断なナンシー関。ネタは古いが、読ませる力の凄さは健在。

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著者プロフィール

1962-2002 青森県生まれ。法政大学中退。消しゴム版画家。雑誌のエッセイや対談でも活躍中。著書に『ナンシー関の顔面手帖94夏』『信仰の現場』『小耳にはさもう』ほか多数。

「2014年 『語りあかそう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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