阿片―或る解毒治療の日記 (角川文庫)

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制作 : 堀口 大学 
  • 角川書店 (1952年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042047025

阿片―或る解毒治療の日記 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 再読。うちにあるのはリバイバルコレクションじゃなくて普通の角川文庫クラシックスだけど表示されないからこっちで(山師トマと逆パターン)

    タイトル通り阿片中毒の解毒治療で入院中のコクトーの日記というか散文。治療中とはいえさすがコクトーだけあって内容・思考回路はかなり明晰。いわゆる治療の経過などではなく普通にエッセイとして読める内容。プルーストやレーモン・ルーセル、ブニュエルの「アンダルシアの犬」の話や、友人としてピカソやサティなどの名前がちょいちょい出るのでミーハーに楽しめる。

    デッサンもたくさん収録されていて興味深い。最初のうちはシンプルなのにどんどん複雑怪奇になっていくのが、明晰な文章と裏腹でシュール。筒みたいなものが沢山描かれてるんだけど、なんの強迫観念なんだろうこれ・・・チクワ?(違います)

  • 5/30 読了。

  • 仏文学は苦手だ。 仏文科の人間にも近づけない。其処にあるのは嫌悪ではなく 嫉妬だ。解釈ではなく 羨望だ。

  • すべてはスピードの問題だ(不動のスピードは即ちスピードそのものだ。アヘンは即ち絹のスピードだ。)僕らのスピードと別なスピードを有し、僕らにとって、単に相対的不動性しか示さない植物と、それ以上の相対的不動性を示す鉱物との次に位して、あまりにスピードが速い為、また遅い為、僕らの目にも止まらなければ、また僕らが彼らの目にも止まらない様々な世界が始まる。

    阿片は、僕らに植物の生活を感知させる唯一の植物質だ。僕らは、草木のあの別種のスピードを、おぼろげながら知ることが出来る。

    阿片は精神を延び広げる。然し決して尖らせはしない。

    夢の中のエピソードは、夜のスクリーンの上に説けて、早速消えてしまいそうなものだが、実はそうでなく、僕らの肉体の不透明な外側にしみ込んで、これに島瑪瑙のような深い木目を印す。夢によって形成された僕らの部分がある筈だ。その部分は、他の形成によるあらゆる部分の上に被いかぶさる。

    僕の或る断面から生まれ、パンセが内から外への急激な通過に際して受ける硬化によって生まれるスタイル。
    僕らの中から出て来るものは、どんな不細工なものでもかまわずに、いきなりとっ摑まえて、それを石化すること。

    敗北の美学のみが永続的だ。敗北を解せない者は負けだ。

    僕はオリジナリティが大嫌いだ。僕は出来るだけそれを避けてきた。

  • 今読んでる

  • 収録されているデッサンが面白い。阿片パイプだらけの絵が中毒振りを物語っている。

  • 46頁
    『花嫁花婿』のテクストに就いて。僕はあのテクストの荒げずりの文句が、ミロの『ビーナス』と、ミレーの『晩鐘』と、ジョコンダの絵はがきを三つ並べて見るような感じを与えるようにと希(ねが)った。

    77-78
    (一九三〇年)阿片が、性慾的な執着をすべて取り去ってしまうというので、用うる者の衰弱を来すとなすは当らない。何故かと云うに、阿片は、陰萎の原因とは決してならないのみか、かなり下等な類に属するこの執着に代えるに、性的に常態にある組織(オルガズム)の知り得ない極めて奇妙な然もかなり高等な類の執着を以ってするのだから。
     例えば、阿片による教育を受けていない性的本能が、男女の性別及び社会的階級の差別を超越して或る特殊のタイプを求めて執着すると同じく、阿片の感化を受けたこの超性的本能は、世紀と芸術とを乗りこえて、その外見にあやまられることなしに、一つのタイプの精神を嗅ぎつけ、探(たず)ね、それに結びつく。(ポールの部屋に於けるダルジュロ、アガート、スター達やボクサー達)(『恐るべき子供たち』)

    借りた所:川崎市図書館
    借りた日:2006/07/06-2006/07/20
    読んだ日:2006/07/06-2006/07/20

  • イメージの断片。
    バラバラな。なのになんでこんなに読ませるし、支離滅裂にならないんだろうか。すごい重力だね。

  • 何も言うまいよ。

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