山師トマ (角川文庫 リバイバル・コレクション K 48)

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  • Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042047032

感想・レビュー・書評

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  • 賛否あるけど、私はめちゃくちゃ好きな作品。
    コクトーっぽくない作品のように見えるんだけど、主人公の嘘つきサイコはやっぱり最後は悲惨に終わるあたりは、コクトーだなと。

    読んだのが学生の時だった事もあり、
    嘘って通し続けたら、いずれ本物になる!
    なるほどね、悪くないね、新しい考え!
    って、短絡的な解釈をしたのを覚えてる。

    何が虚で何が実なのか?
    それを決めるのは、本当は誰なのか、何なのか。
    嘘は悪なのか?本当に?
    嘘の上に成り立つ人生は全て作り物なのか?
    そこにある生きた証を否定できるのか?

    「死んだ真似をしなきゃ殺られてしまうぞ」
    この言葉の真の意味とは。

    立場が変わった今、再読したらどう感じるのだろう。
    気持ちが上書きされる前に、感想を書き残してみました。

  • 無邪気な詐欺師トマは嘘つきの羊飼いに似ている。

著者プロフィール

(1889年7月5日 - 1963年10月11日)フランスの芸術家。詩人、小説家、脚本家、評論家として著名であるだけでなく、画家、演出家、映画監督としてもマルチな才能を発揮した。前衛の先端を行く数多くの芸術家たちと親交を結び、多分野にわたって多大な影響を残した。小説『恐るべき子供たち』は、1929年、療養中に3週間足らずで書き上げたという。1950年の映画化の際は、自ら脚色とナレーションを務めた。

「2020年 『恐るべき子供たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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