- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042258018
感想・レビュー・書評
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ミッシェルと、ポーレットが、私の中で、永遠の、少年、少女、だった。とてもすきな本です。ミッシェルという名は、特別な印象があります。ポーレットの、少女らしいワガママに、振り回されながらも庇おうとする、ミッシェル少年が、けなげで、最後は、切なかった。ポーレットも、幼いこどもなのに、魔少女めいた、時にミッシェルに対して、母性までも、その内心のつぶやきに、感じ、印象的だった。
映画では、不謹慎だが、ミッシェル少年の美少年ぶりに、ときめいた。ポーレットもとても魅力的だった。
ラストシーンでの、ポーレットの叫び声に、どうしようもなく胸が痛んだ。
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映画を見たのはずいぶんと昔の事なので、記憶もあいまいだが、いたいけのない子ども達の可哀想なお話‥‥という印象だった。
主役の女の子は確かに可哀想な子どもだけど‥‥原作はちょっと違う。そして、こちらのほうが恐ろしく、面白い❗️
どんなに小さくても、女の子は女であって、男の子は男なんだ。男は女の前で大見得を切り、女はそれを煽る。最後の悲劇は、そんなところからきているようだ。
この少女は、もしかすると真っ当な人生を歩まないかもしれない。けれど、どんな状況でも逞しく生きて行くんだろうな。と、想いを巡らせてしまった。 -
殺された者に神の愛を、殺した者に神の愛を、そんな裁きをする権利が人間にあるのか。この世界での神はポーレットであり、軽い気持ちでそれを信じ従うミッシェルは破滅に向かう。
読みづらくてふわふわしてしまったけど後までぐぐっと引きずられます。おもしろいです。映画も観たい -
小説はフランソワボワイエが書き、映画になりその主題曲が、スペイン民謡のギター曲「愛のロマンス」である。日本でも薩摩忠という方がそれに詩をつけている。
まず一番で川のそばに立つ、二番で川の音を聞く、三番で幼い日のこととして水車が回っていたという展開となり、四番で水は雲のように流れ 時は影のように移り 思い出は胸にとどまる、となる。本題の話の内容は幼い戦争孤児の少女がある少年宅に偶然住むようになり、二人であらゆる生物の墓をつくりそこに十字架をあてがうという遊びを始める。これが禁じられた遊びなのだが、エスカレートしていって少女は少年にけしかけて、教会のてっぺんの十字架が欲しいという。少年も少年でとりにいかなきゃいいのに塔にのぼる。少年は十字架と共に落ちて亡くなる。その十字架で少女は少年の墓をつくる。というものである。したがって先ほどの詩の主人公は大人になったこの少女なのかもしれないだろう?戦争孤児であった彼女の胸に深く残るあやまち、幼い日の一件である。
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メタファーとアイロニーに満ちた作品。
戦争も知らず信仰心も持たない自分にはピンとこない点が多かったのが残念。
映画も見てみようかな。 -
戦争は人を鬼に変える。
無関心は復讐される。 -
2008/01/10読了
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名作の映画。