和をもって日本となす 上 (角川文庫 赤 ホ 3-1)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042471011

作品紹介・あらすじ

これば、"文化摩擦"に関する本である。すなわち、日本とアメリカのあいだに存在している亀裂を、ベースボールというスポーツを通して描いたものだ。われわれアメリカ人にとって、異なる文化を理解することがいかに難しいものか、とりわけ日本というまったく異質の文化がいかに理解し難いものであるか-ということを、知ってもらうために書いた本なのである。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。
    タイトルだけでは分からないが、野球における日米「文化摩擦」に関する本だ。アメリカで出版され、日本人のクレイジーさを綴ってベストセラーとなった。
    時は80年代であり、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれた時代のアメリカによる日本分析本でもある。

    多くが「日本プロ野球に来て苦労した"ガイジン"選手たち」のエピソードで構成されており、アメリカ人から見たあり得ない「日本野球」をアメリカ人の目線で描かれている。
    ただ、それだけではない。日本人も知らない日本野球史まで詳細にまとまっている。飛田穂洲を私は知らなかった。
    他にも、村田兆治をはじめとした日本人のクレイジーな努力・執念を詳細に記したり、阪神ファンを中心にした野球観戦に狂う日本人の分析。ただしマナーは良いとのこと(笑)
    さらには、英語が喋れないプロの通訳のエピソード。(これは時代的なものと思うが)

    なぜ高校野球は教育の一環なのか。本は40年前のものだが、2023年でも甲子園でペッパーミルパフォーマンスをやると審判から止められる。この原因はどこにあるのかを解明できる貴重な本だと感じ、大変満足した。

  • 野球が好きな人には面白いと思います。

  • 98夜

  • 日本のプロ野球を外国人が論じた一冊。
    助っ人外国人が指す言葉より文化摩擦をよみとくことができる。

  • 日本で野球が受け入れられた理由のひとつとして、「野球のピッチャーとバッターの1対1の勝負に、古来の武士道精神をみている」という分析はおもしろい。

  • BaseballとBe-subo-ruは随分違う、と言うそういう切り口から日米摩擦を描いた本。ホワイティング氏のこの文体に惹かれる。

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著者プロフィール

1942年、米国ニュージャージー州生まれ。大学在学中、合衆国空軍に入隊して来日。除隊後は上智大学で政治学を専攻した。出版社勤務などを経て、日米の文化をテーマとした執筆活動を開始。77年に『菊とバット』(サイマル出版会、早川書房)、90年に『和をもって日本となす』(現在、角川文庫)がベストセラーとなる。『東京アンダーワールド』『東京アウトサイダーズ』(角川文庫)や『サクラと星条旗』『イチロー革命』(早川書房)など多数の著作がある。

「2018年 『ふたつのオリンピック 東京1964/2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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