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- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042518013
感想・レビュー・書評
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読み終えたとき、トム・リプリーという人物にただただ呑まれていることに気づいた。この物語を最初から最後まですべてを仕組んでいた運命という存在に“目をつけられた”主人公は、それだけで畏怖の対象になる。
作中、主人公は常に追われている。鬱屈な日常、依頼された仕事の期限、親友になれたであろう青年の目、そしてトーマス・リプリー以外のあらゆる人間にだ。
主人公は万能な存在ではなく、しかし優秀な存在である。作中で主人公がしでかした大きな事件は破滅に突き進むばかりのものと思われ、主人公の背中を追う読者は常に後ろを気にしなければならない。
恐怖と緊張を戦い抜いたときの結末は何者にも代え難いものとなるはずだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2度映画化されて、話の展開は分かっていても、とても緊張感があって引き込まれ、ページをめくる手を止められない本です。
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ずるずる引き込まれるサスペンス。読み始めたら止まらない、いや、止められない。多くは語るまい。とにかく、どきどきしながら必死になってページをめくるあの感覚が好きなら読んで損はない。アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」の原作としても有名。