マタレーズ最終戦争 下 (角川文庫 ラ 1-6)

著者 : ロバート・ラドラム 篠原慎

• KADOKAWA (2000年9月1日発売)

作品紹介・あらすじ

ベオウルフことスコフィールドは若きCIA諜報員プライスと組んで,マタレーズ阻止のために動き始めた。だが二人が活動を始めた途端、襲撃が始まる。二人の行動は敵に筒抜けだったのだ。マタレーズは世界中のあらゆる主要企業に入り込んでおり、CIAも例外ではなかった。敵の手の内を知り尽くしたスコフィールドの活躍で、かろうじてマタレーズの動きに先んじ、じりじりと敵の牙城を切り崩してゆく二人。だが、その間にも、マタレーズは着々と企業を買収統合し、世界制覇に近づいていた…。千変万化、波瀾万丈、息もつかせぬ、アクション巨編。

感想・レビュー・書評

[teshiigogoさんの感想 · 2018年6月10日]

世界中に張り巡らされたマタレーズという影の組織が膨大な財力を背景に経済を乗っ取りを諮る。いまのチャイニーズマネーが同様のシンクロ二シティを以ってことに当たればと思うとやや背中がうすら寒い感じがする。物語では、かつてマタレーズの野望を頓挫させた敏腕の元CIA局員と現役のエースが敢然とマタレーズの野望の阻止に奔走する誠にダイナミックな展開が楽しめる一作となっている。