あいどる (角川文庫 キ 6-4)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042659044

作品紹介・あらすじ

世界的人気を誇るロックバンド、ロー/レズ。なんとメンバーのレズが、日本のホログラム・ソフトウェア「あいどる」と結婚するという噂が世界を駆け巡った。熱狂的なファンであるチアは、真偽を確かめるべく、東京へと飛ぶ。一方、情報の奥に結節点と呼ばれる特異点を見ることのできる男、レイニーは、レズと「あいどる」の関係を探り出すべく動き出した…。幻視者ギブスンによる21世紀東京の姿。

感想・レビュー・書評

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  • ここに出てくる項目に関してはすでにあるものです。
    実を言ってしまうと今回の主題はすでに
    この存在とはちょっとグレードが違うけど
    現実にやった人はいるんだよねー…

    あるヴァーチャルな存在と人間の結婚がもたらす
    一連の災難のお話だったりします。
    どうやらその関連人物が関わったものに
    ド級クラスの犯罪物が混じっていたようで。

    そしてこのヴァーチャルな存在もこの後
    何らかの影響がありそうな気がするのですよ。

  • ニューロマンサーより読みやすいけど、それまでだ/ 前作読んでいないからつながりわからないと面白くないと言うならしようがない/ ヤマもオチもカタルシスもない/

  • 「ヴァーチャル・ライト」から始まる3部作の2作目。
    日本を舞台にすることが多かった著者であるが、今回もまた日本で物語が繰り広げられる。
    世界的なアーティスト「ロー/レズ」のレズが、日本の電脳アイドル「麗投影(レイトウエイ)」と結婚したがっているといううわさが世界に広まったことから物語が始まる。レズのファンである少女チアとある特殊な能力を持った青年レイニーがそれぞれそのうわさを追って物語をつむぎ、最後には日本で(しかも日本の場末のラブ・ホテルで)その糸が結びついて物語を終焉へと導くのだ。

    レイニーの持つ特殊能力がいまいちわたしのぼんくらな頭には理解できなかったが、途中重要な役として出てくる「マサヒコ」「ゴミ・ボーイ」といった「オタク」や、公衆電話のピンクチラシなど、著者の日本観察の視点の面白さがよく出ている。
    チアがマサヒコやゴミ・ボーイと一緒に訪れることになる、香港の九龍城をモチーフとした電脳都市のイメージは圧巻。
    登場人物が扱うコンピューターの形態などにもわくわくさせられる。

    「ヴァーチャル・ライト」に出てきた山崎という学者が今回も重要な位置を占めているので、前作から読んだほうが面白い。
    だが、この作品だけでもヴァーチャル・アイドル、ロックシンガーの熱狂的ファンなどといったどちらかというと身近な存在が出てくるため、十分楽しめる。

    レズはどうやってヴァーチャル・アイドルの「麗投影」と結婚しようというのか、その結果はどうなるのか、などもしかしたら未来はそういうものなのかもしれないと感じさせる。 グルーヴ感のあるストーリー展開や文章運びはさすが「サイバーパンクの教祖」とうなってしまう。個人的にはかなり好きな作品。

  • 世界的人気を誇るロックバンド、ロー/レズ。なんとメンバーのレズが、日本のホログラム・ソフトウェア「あいどる」と結婚するという噂が世界を駆け巡った。熱狂的なファンであるチアは、真偽を確かめるべく、東京へと飛ぶ。一方、情報の奥に結節点と呼ばれる特異点を見ることのできる男、レイニーは、レズと「あいどる」の関係を探り出すべく動き出した…
    ってな話ですが、最後までロー/レズに関心が持てずに、世界に入り込めずに終わりましたw 

  •  ギブスンの「ニューロマンサー三部作」後に発表された「ヴァーチャル・ライト三部作」の第二弾。世界的人気を誇るロックバンドのメンバーがヴァーチャル・アイドルと結婚する!? 信じられない事件に、熱烈なファンの少女が真偽を確かめに冒険に旅立つ内容に「大丈夫なのか? この本」と思ってしまうが、ギブスン的に展開される世界に引っ張られてしまい、気がつけばクライマックスまで読んでしまえる一冊。

  • 正直微妙ですね。現実に追い越された感あり。

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著者プロフィール

ウィリアム・ギブスン
William Ford Gibson
米国のSF小説作家、脚本家。1948年、サウスカロライナ州コンウェイ生まれ。1984年発表の「ニューロマンサー」(ハヤカワ文庫刊)で長編小説デビュー。本作のヒットによって〝サイバーパンクSF〟と呼ばれる文学ジャンルが確立した。以後、「電脳」三部作、『ディファレンス・エンジン』、「橋」三部作など数多くの著作を発表している。ハリウッドからも早い段階から注目されていたものの、彼の原作である『ニューロマンサー』『クローム襲撃』なども映画化の案アナウンスは出るものの実現にはいたらなかった。ギブスンの関わった映像作品には以下がある。脚本を執筆した映画『JM』(1995)、短編『ニュー・ローズ・ホテル』を原作とした『ニューローズホテル』(1998)、テレビシリーズ『X-ファイル』の2エピソード(「キル スウィッチ」「ファースト・パーソン・シューター」)の脚本を執筆している。

「2022年 『ウィリアム・ギブスン エイリアン3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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