蟻―ウェルベル・コレクション〈1〉 (角川文庫)

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制作 : Bernard Werber  小中 陽太郎  森山 隆 
  • 角川書店 (2003年6月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042915010

蟻―ウェルベル・コレクション〈1〉 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 出だしは疎遠な叔父から相続した家の開かずの地下室、陳腐ながらもオーソドックスな設定でいいんじゃない。それが途中から、アリの帝国・・・?
    ファーブルとかシートンとかお好きな向きにはよろしいかも。私は生憎、文系なんで。話としてはちゃんと集約されていくんですけど・・・
    まあ、この、なんと言うか、大上段な結末にとってつけた幕切れはナニでしょう。「え??これで終わるか?!」と思いましたよ。

  • 失業中のカギ職人ジョナサンは、伯父が遺したアパートに引っ越した。その地下室には立ち入り禁止と書かれてあったが、好奇心に負けた彼はその禁を破り姿を消す。その後に続き妻のルーシー、息子のニコラも姿を消す。そしてその捜索隊たちも。
    一方、蟻の王国の話も同時に進む。蟻同士の戦い、やがてくる旅立ちと新しい女王の誕生と王国の形成。
    この二つの話がどこでどう交わるのか。

    ある意味SFであるが、非常に哲学的な話でもある。この話が現実になれば非常に面白く、一方では非常に恐ろしい。

  • アリ好きの人に勧められて読んだ。
    確かにアリ好きな人には堪らないだろうなぁと思うほど、アリの生態がみっちり書いてあった。それだけではなく、人の世界の失踪事件とアリの世界の話がうまく繋がってるところが見事。面白かった。
    異文化コミュニケーションなSFとしても読めるように思えた。

  • 虫ものSF!
    読ませる、かなり面白い。
    思わず、アリの生態について、調べてしまった。
    麻薬を与えるハネカクシは本当なのね。

    蛇足だけど、文明論についても作者は作中人物に、いろいろと語らせていて、結構、興味深い。
    たとえば。
    『アリたちは、ファシストでもアナーキストでも王政主義でもなく、まず、アリなのです。われわれの世界とはまったく違うのです。それこそが、彼らの世界の豊かなところなのです。』
    『…間違っています。アリたちを人間的な理解のわくにはめこもうとするからです。』
    これ、
    アリ:日本人、チベット人、ヒンドゥー教徒
    人間:西欧人
    に置換して読むと面白いよ!

    さらに、
    『われわれは、日本人、チベット人、ヒンドゥー教徒などを理解することはできませんが、その文明や音楽や哲学は興味深いものです。たとえそれが、西欧的理解によって変形された理解にしても!』
    ふ~ん、やっぱりそうなんだ。西欧人!

  • 蟻の生態を元に蟻と人間のコミュニケーションを主に物語が展開。

  • 蟻の世界と人間の世界が交互に入れ代わり、次第に交わってゆく。
    蟻の世界の複雑さに驚く。もちろん、創作の部分もあるだろうが、人間より蟻の方が賢く生きているのではないかと思ってしまう。

  • 2010.7.20 紹介

  • なんだ蟻かと侮るなかれ。戦闘に兵器を用いたり、生活面でもさまざまな発明を生み出したり、その知能はかなりのもので、それだけでも面白いのに、生態描写がまたすごい。殺戮シーンは正直気持ち悪いほどだが、ひとときのロマンスもあったりして、人間とは違う思考に興味をひかれた。そんな蟻たちの生き様と平行して、人間世界ではある館で人々が次々に消えていた。彼らははたして無事なのか。蟻と人間たちはいったいどこで交錯するのかと、じりじりしながら読んだ。とても読み応えのある小説。

  • 作者のベルナール・ウェルベルは蟻の生態を13年間もかけてこの蟻3部作を書きました。
    人間の文化と蟻の文化の決定的な違いにハラハラする話です。
    これを読み終えると、足元に蟻が居ないか気になるようになってしまうので不思議です。

  • フランスの三部作ですが第一作のこれが一番完成度が高いです。

    ある孤独な研究家の書いた百科事典と
    その家族の住む家には入った人間が誰一人でてこない地下へと続く穴があり、
    それとは全く関係ないように見える、蟻塚の蟻たちの戦争。

    3つの線が同時進行しながら進んで、最後にはひとつの驚異的な結末が待っています。

    科学小説として読むもよし、ミステリーとして読むもよし、
    何回読んでも飽きない隠れた名作です。

    蟻の描写だけでも素晴らしいです、文庫になりましたのでぜひご一読を。

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蟻―ウェルベル・コレクション〈1〉 (角川文庫)の作品紹介

「地下室に立入厳禁!」死んだ伯父が遺してくれたパリ郊外の古いアパート。遺言にはたった一言、こう書かれていた。誘惑に抗しきれずに地下へおりたジョナサンはそのまま姿を消してしまう。そして後を追った妻と幼い子供も帰ってはこなかった。数々の苦難の末、地下に潜入した救助隊が見つけた衝撃の世界とは…!?一方フォンテーヌブローの森の奥で、堅牢な都市と連合を築き、力を蓄えるアリの社会。そして、ついに地球上の二大文明が衝突する日がきた-。人間とアリのファースト・コンタクトを描く衝撃の異色サイエンスホラーミステリ第一巻。

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