ペギー・スー 6 (角川文庫 フ 24-7)

  • KADOKAWA
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042951063

感想・レビュー・書評

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  • ペギーたちの物語6冊目。

     今作はボリューム多め、セバスチャンがウルトラマン状態(3分で昏倒)、ペギーはいろいろなコミュニティのさまざまな事情と向き合い、一筋縄ではいかない状況の中、やはり死ぬかもしれない状況でもペギーに付き添ってくれるのは青い犬なんだと実感するお話です。
     児童文学なのに、グロテスクな描写や「大人の事情」の中身を説明するようなストーリーがあって、日本の児童文学とは違うってことなのかな……? と思いながら読み進めました。今の時代だったら炎上とかして刊行中止にされていてもおかしくないかも……。

     とはいえ、大人側視点からの意見でしかないですが、私は楽しめましたし、刺激に満ちて新鮮だった第1作と比べても、遜色ないくらいには「物語の芯」的なものが感じられて良かったです。
     前作ではセバスチャン中心に展開されていたストーリー部分ですが、今作はまた「ペギーと青い犬」に焦点が戻ってきた感じですね。このペア、本当に愛らしいし犬のペギー好きが今作はかなり強調されています。

     本文には描かれていなかったのですが、連れて行かれた子供たち全員が最下層にいたのだとすれば、あの冷凍寄宿舎のエリックやクロエもニコニコキャッキャしながら居たのかなと思うと、それはそれでよかったのかなと思ってしまいました。退屈で誰かに悪さして楽しむより、頭からっぽでピョンピョンしてる方が平和なのかも……?
     個人的にはアルジールには幸せになってほしかったです。せめて安住の地を見つけるとか。結局、アルジールにとっては眠りから覚めたら地獄しかないのではないかと思うとやるせない。しかし、「全部がハッピーエンドじゃないよ」がセルジュ・ブリュソロ流なのかもしれませんね。

     訳者あとがきは面白い試みだと感じはしたのですが、物語の終わり方が余韻を感じさせるもので、(その後、どうなったのかな……)と想像力を掻き立てる感じだったということもあって、流し読み。
     次回作も面白いといいな。

  • 宇宙の果てに浮かぶ惑星・カンダルタ。

    人々が暮らすその惑星は、実は怪物の卵だった…。
    孵化の時期が近づき、活動を始めた怪物"大喰らい"。

    生き延びることに必死な人。
    星の滅びを願う人。憂う人。
    権力獲得を目論む人。
    怪物の恩恵を受ける人一一。

    国の階級をめぐって変化する
    怪物"大喰らい"の真実。

    フランス生まれのファンタジー
    ペギー・スーシリーズ第6巻。

    ***
    久々のペギーシリーズ更新。
    今回は怪物"大喰らい"の認識が人々の貧富によって変わるさまがとても印象的。
    読者の期待を少なからず裏切ってくる展開は、やっぱりこのシリーズならではです。

  • ペギー・スー6作目。

  • 相変わらず青い犬にはキュンとくる。軽い気持ちで読めて楽しい。

  • 今回もめくるめく展開は変わらず。
    3分だけスーパーマンのカレシはそのうち「ジュワッ」と言いだしそうな気がして仕方ない。

    4,5とパワーダウンというか、設定ばかり先行しすぎてる感じがあったけど、
    今回は盛り返してきた。
    読むのやめなくてよかった。

    ただ、訳者後書きが意味不明。
    変な二次創作みたい。
    (09.05.14)

    ----------------------------------

    図書館(09.04.29)

  • やっと、6冊目を読み終わりました…ペギーだんだん読むのがつらくなってきました。

  • 6作目は、いきなり宇宙の果てから、自分の惑星に子供たちを喰らう化け物がいるから退治して欲しい、と使者がやってきます。子供たちが危ないなら!と、青い薬を飲んでカンダルタ星までワープ。今回もケイティおばあちゃんは地球にお留守番です。残念。
    怪物<大喰らい>が、惑星を卵として育っていて、卵の表面に住んでる人間の子供たちをえさに成長し、いよいよ星を破壊して孵化する!!その前に退治しなくては!!っと思っている人たちと、、、
    怪物が出すガスに惑わされ麻薬中毒になって操られ、怪物の手先となってしまった人たちと、、、
    いったい何が本当のことなのか、自分の感覚と判断を信じてペギーたちは突き進みます。今回もかなりシュールな出来事が巻き起こります。

  • これは少し微妙かもしれない
    ウダウダ感があった気が・・・・
    8番目。

  • いまいち

  • シリーズ6作目。そろそろやめた方がいいんじゃ…。面白くなーい。

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著者プロフィール

1951年、フランスパリ生まれの人気SF作家、推理小説。
母親の精神障害のせいで不遇な幼年時代を送る。80年に発表した『病める都市の断面図』でフランスSF大賞を受賞。81年の『深淵に種蒔く人々』でアポロ賞受賞。その後SFのジャンルを超えて、幻想小説、ミステリー、歴史小説にも進出し、94年に発表した『真夜中の犬』でフランス冒険小説大賞を受賞。2000年からはサン=ジェルマン出版のマスク双書の編集主任も務める。
2001年から刊行したジュニア向けファンタジー『ペギー・スー』シリーズは30ヶ国語に翻訳された。
2010年代に入っても『エージェント13』シリーズなど数多くの作品を発表してい る。

「2017年 『闇夜にさまよう女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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