ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042955054

作品紹介・あらすじ

ティービング邸で暗号解読の末、彼らが辿り着いたのは、ダ・ヴィンチが英知の限りを尽くしてメッセージを描き込んだ"最後の晩餐"だった。そしてついに、幾世紀も絵の中に秘され続けてきた驚愕の事実が、全貌を現した!祖父の秘密とその真実をようやく理解したソフィーは、二人と共に、最後の鍵を解くため、イギリスへ飛ぶ-。キリスト教の根幹を揺るがし、ヨーロッパの歴史を塗り替えた世紀の大問題作。

感想・レビュー・書評

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  • すべての暗号と暗喩が解かれた終着点には、ソニエールの祖父としての愛情が溢れていた。
    聖杯伝説の新しい物語は、王家の血族を守り抜く歴史と組織も明らかにしていく。
    なかなか、宗教は苦手で手が出ないけれど、キリスト教の組織の対立した思想、秘密結社的な活動や、絵画や教会に散りばめられたメッセージを興味深く読みました。

    • 土瓶さん
      読んだはずなのに、レビューを読んでも思い出せない俺って……?
      読んだはずなのに、レビューを読んでも思い出せない俺って……?
      2024/01/05
    • おびのりさん
      京極堂ではないから。
      京極堂ではないから。
      2024/01/05
    • 土瓶さん
      そっか。

      えΣ(゚Д゚)
      そっか。

      えΣ(゚Д゚)
      2024/01/05
  • Audible利用(5h34m)
    1日で読了(1.1倍速)

    聖杯の謎についての情報がてんこ盛り!
    とても面白いのだけど、この分野にまったく不案内な私はニュートンの墓あたりから正直ついていくのが難しくなってしまった。耳読で文字の確認もできずにどんどん流れていくので余計に頭に入りにくかったのかも。
    ただ、展開と登場人物たちの魅力でしっかり読ませてくれるので、全く退屈せずに最後まで楽しく読めた。

    中巻くらいから感じていたが、壮大なテーマにしては主要な人間関係が意外とこじんまりしている。おかげで、細部を完全に理解できなくても状況が掴みやすいし、各キャラクターの性格や価値観や背負っているものがしっかりと描かれているのでストーリーに入り込みやすい。しっとりとした愛のラストも良かった。
    一方で、最初は組織同士のバチバチの攻防戦やら黒幕の権力者やら陰謀やら裏切りやら、相当なスケール感のお話になっていきそうな予感がしていたものが、えー!この人が一人で暴れてただけ~!?みたいな肩すかし感は正直ちょっとあった。
    他の奴らも意外とあっさりしおらしくなっちゃって、殺された人たちが本当に無駄死にみたいで悲しくなるよ。

    この小説を読んでいると、なんだか高級なミステリーツアーに紛れこんだような、巨大博物館の企画展でガイドツアーにでも参加しているかのような楽しさやワクワク感があって、シリーズの他の作品も読んでみたいと思った。
    これの前作があって、今回のヒロインとは別の女性となんだかんだあった風な描写があったけど、毎回ヒロインが変わるシステムのシリーズなのだろうか?その辺も含めて、次が楽しみ!

  • レビューを書いていなかった。
    本は面白かったが、映画が原作とは大事な部分までもこれほど異なり過ぎていた作品は珍しい。
    ひとりで映画館で見終わって、あまりに憤慨して鼻の穴を膨らませて帰って来たことを覚えている。
    帰宅後、憤慨しながら読み直し、「ここが違う。ここが違う。」と(購入本なので)付箋を貼っていったら付箋だらけになった。
    私は、映像より原作の方が良いと思う作品の方が圧倒的に多いのだが、本書はその最たるものだった。
    とは言いつつ、とっくに断捨離してしまったので、原作の内容も覚えていないのだが…
    ★は当時付けたもの。

  • 15年くらい前に一度読んだのですが、
    コロナ禍のステイホームで また読み直しました。

    これって、カトリック教会の宗教観を根底から覆す内容だったのですね。
    ダン・ブラウン氏の勇気に拍手。
    ダ・ヴィンチ作品に対する造詣の深さにも、
    そしてこの作品の美しい結末にも拍手です。

  • ストレートに面白かった(*´∀`)♪

    キリスト教に関わりなく客観的に読める立場に感謝!
    大好きな名画、建造物を調べる楽しみ。
    謎解き、暗号etc…

    歴史は勝者によって作られるからね。
    こんなちっぽけな日本の歴史も謎だらけ…
    夢中になって調べている方々の新説に振り回されるのも楽しいものだな( ̄ー ̄)

    ダヴィンチに関する本を読んでみたくなりました。



  • この作者がまだ若いことが嬉しい。同時代に生きててよかった!
    これまでの作品は全部読んだけれども、ダヴィンチコードが最高。着陸が優しい。映画より本の方がいい。
    次の一言が言えるほど繰り返し開いた。

    • yyさん
      ダン・ブラウンの作品に関しては、映画と本の間には色々な意味でずいぶん開きがあるように思います。断然、本の方が面白いですね。
      ダン・ブラウンの作品に関しては、映画と本の間には色々な意味でずいぶん開きがあるように思います。断然、本の方が面白いですね。
      2021/02/02
    • ruozaiさん
      コメントありがとうございます(ᵔᴥᵔ)そうかー、コメント機能があったのかと、今更です。

      映画はひとつ味が落ちますね。本から入ると肩透か...
      コメントありがとうございます(ᵔᴥᵔ)そうかー、コメント機能があったのかと、今更です。

      映画はひとつ味が落ちますね。本から入ると肩透かしです。
      2021/02/02
  • 読み終えたのは元日ですが、ここまでは2023年の読了本としましょう。
    ダン・ブラウンによる美術と宗教と歴史のミステリー。思った以上に楽しむことができました!

    率直に感じるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチから始まった聖杯の物語に、こうした決着の形をつけられたのがすごいなと。そして、まさか納得のいく収まり方で家族の物語に終着するとも思っていませんでした。
    聖杯に限らず、「それはあなたの心のなかに……」といった風にごまかされてしまうテーマが多い中、作者なりの答えを提示してくれたので読者としてはスッキリした気持ちで本を置くことができました。しかもあんなにロマン溢れる場所に!
    ……ただ、中巻の感想でも書いた通り、私はティービングというキャラクターにすっかり惚れ込んでいたので、犯人についてはかなーりショックでしたが。。

    キリスト教といえば『聖☆おにいさん』くらいしか知識がなかった私ですが、うっかりレオナルド・ダ・ヴィンチについての入門書を買ってしまうくらいには夢中になってしまいました。笑
    読書と美術には切っても切れない関係があるので、こうしてそれぞれの知識が増えていくのは嬉しいことです。
    訳も上手ですんなり読めたものの、やはり地理や教会などイメージが難しい部分はあったので、それは劇場版での補完に期待したいなと。どうしてもカットされている部分はあるでしょうが、トム・ハンクス好きとしてはやはりいつかは鑑賞しようと決意しました。

    膨大な知識に基づくロマンに溢れた大いなるミステリーとして、読んで損はない一冊だと思います。

  • 下巻。
    最後まで勉強になるなぁという本だった。
    キリスト教や美術や秘密結社についてもっと知りたくなったし、普段触れることのない分野なのでこの本によって触れることが出来てよかった。
    これは確かに、特にキリスト教信者にとって色々な意味で物議を醸すものだろうなと思った。信者でなくても、暗号とか隠され続けた重大なものとか、好奇心が止まらない人類共通のロマンがあるミステリー。

    まさか影の首謀者がティービングだとは見抜けなかった。
    ルーブル美術館に行く際には是非逆さピラミッドとその下の小さなピラミッドを見たい。

    訳者付記に掲載されていた「この作品をより楽しむための参考資料」をメモとして下に記録。
    【キリスト教全般について】
    ・「知って役立つキリスト教大研究」八木谷涼子
    ・「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書を知っていますか」阿刀田高
    【聖杯や騎士団にまつわる諸説について】
    ・「レックス・ムンディ」荒俣宏
    ・「レンヌ=ル=シャトーの謎ーイエスの血脈と聖杯伝説」マイケル・ベイジェント他
    ・「マグダラとヨハネのミステリーー2つの顔を持ったイエス」リン・ピクネット他
    ・「ジュール・ヴェルヌの暗号ーレンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社」ミシェル・ラミ
    ・「イエスの墓」リチャード・アンドルーズ他
    【図像解釈学について】
    ・「イメージを読むー美術史入門」若桑みどり
    ・「絵画を読むーイコノロジー入門」若桑みどり

  • 上を乗り越えれば、中、下と一気に読める本であった。恐らく発刊された当時の私は、上で音を上げてしまったのだろう。上以上に中、下の記憶がなかった。上が面白くないわけではないのだが、ミステリーの肝心は中、下に込められているようだった。

    洋書の割には、言い回しが原因で意味がわからなくなるところがほぼ無かった。書き方や構成が端的なのもあるだろうが、訳も綺麗なのだと思った。日本人が書いた文章を読んでいる気になるほど、突っかかる箇所が無かったのも、思ったより一気に読めた要因だろう。

    最初はアナグラムばかりで、これが謎なのか?とも思いかけたが、ちゃんと推理に徹する箇所もあり、解き明かされた後の主題も忘れてませんよとばかりにしっかり練り込まれている。当時では相当な衝撃的作品だったのだろう。もちろん、今でも面白い。そこまで宗教的な思想や習慣に詳しくなくても面白いのだ。むしろその方が取っ付きやすいのかもしれない。否定する気持ちが生まれないから。
    ご時世なので思うところがある人もいるかもしれないが、純粋に歴史的ミステリーとして非常に楽しませてもらいました。

  • 宗教や美術に明るくなりたいと思ったきっかけとなった1冊。

    ダ・ヴィンチの残した秘密。

    先が気になってページを捲る手が止まらなくなる。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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