バートン版 カーマ・スートラ (角川文庫ソフィア 231)
- KADOKAWA (1971年5月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043064021
作品紹介・あらすじ
愛と性の深淵を丹念に、かつ実践的に探求した古代インドの愛の教典『カーマ・スートラ』。それは、二千年の時を経てもなお、すべての男女にエロスの神秘を伝え続ける不朽不滅の古典である。
感想・レビュー・書評
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性愛の書という印象が強いかもしれませんが、前半は一定以上の階層に向けた生活全般の指南書的な雰囲気です。
時代、文化が違うと??となるかもしれませんが、その??にこそ何かのヒントがあるかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バートン版カーマスートラ。
古代インドの性愛論書(カーマ・シャーストラ)で、推定でおよそ4世紀から5世紀にかけて成立した作品といわれており[1]、現存するもとのとしては最古の経典。→wiki
性交について、妻について、人妻について、娼婦について
の項目からなる。
難しくて流し読み程度になったけど部品部品が面白すぎて声出して笑った。読み方正しくないだろうけど仕方なし。いつか読解力上がって読み直したら勉強になることもあるのかしら。。 -
「恋愛と結婚と性愛と大人の恋の要件定義書」。細かい状況別の章句が盛りだくさんなスートラです。 現代女性には第六部「娼婦について」がかなり深く刺さるであろうと感じました。女性がこういうときにどちらを選ぶべきか、どう考えるべきかという判断の天秤にかけられているコンテンツが、とてもリアルです。 ここまで細かく掘り下げながら、どこまでも安定してクールなヴァーツヤーヤナ。かっこいい~!
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当たり前の部分あったりアクロバットあったり。
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手元にあるのは「角川文庫リバイバルコレクション」平成2年19刷。(東洋文庫版も欲しいけれど)。
「愛(の)経典」とは、古代ローマの「愛の技法」よりもこれは上をいってるかな。
実際に修行僧が観想生活を送りつつ記したものであればなおのこと。
時々、書架から出してきて開いてみます。
眼についた部分から具体的にじっくり読んだり、全体をぱらぱらめくってみたり。
そして、なんだか安心します。
なぜかと訊かれると困りますが、安心するのです。
これもまた Ars Amatoria 同様、詩として読みたい。
やっぱり東洋文庫版も欲しいなあ。 -
【2009/06/30】
インドの古典。人間の行動分野を3つに分ける。「ダルマ」宗教的真理の獲得、「アルタ」富や地位の獲得、「カーマ」肉体的欲望の満足。若いうちはアルタとカーマに力を注ぐべきだという。この本はカーマについて。
日本ではインド古典というと、変な精神世界に偏った人が語ることが多い気がする・・・。が、読んでみるとまともな道徳本+実践本といったところ。
一夫一妻制を基本としつつ、処女と貞操の尊重がある。その枠組みから外れたものはほとんど遊女であり、自由に楽しんでよい女とされる。だが特有のカースト制により、たくさんの例外がある。「この人はこう言うが、あの人はあのように言っていた」などと書くので、原則などあってないものにされることもしばしば。
今の日本にも通じる考え方が多くある。そこらのキャバ嬢の恋愛テクニック本より本質的な男女の関係が、あけすけに書いてあった。
恋愛の順序、SEX指南、モテる男と女、妻の選び方、男女の付き合い方 など。 -
面白すぎる!interesringじゃなくてfunny。ここまで性愛に気合い入れているインドってすごいね。
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映画版が素晴らしかったので読んでみました。
冒頭のミラ・ナイール(映画版の監督です)のインタビューを読むだけでも価値があると思える1冊です。
ポルノグラフィではありません。 -
愛の技巧は、愛する故に磨かれる。
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我が家の夫婦円満の秘訣です。