数学物語 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 731
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043118021

作品紹介・あらすじ

動物には数がわかるのだろうか。また、私たち人類の祖先はどのように数を数え、その時、手足の指はどんな役割を果たしたのだろうか-。エジプト、バビロニアにおける数字の誕生から、「数学の神様」といわれたアルキメデス、三角形の内角の和が180度であることを独力で発見したパスカル、子供の頃は「落第ぼうず」と呼ばれたニュートンの功績など、数学の発展の様子をやさしく解説。数学の楽しさを伝え続けるロングセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 数学への愛とその愛情を少しでも共有したいという優しさがあふれる作品でした。

    各世代の大数学者たちの逸話が散りばめなれて、ほっこりする。アルキメデスのエウレーカはヘロン王の王冠の鑑定方法を熟考していたのかとか、ニュートンのネコ偏愛大天才が子ネコのために新しい通り道を作ってあげようとするとかは愛情は人を盲目にさせるねとか。人間味を感じてしまう。

    各用語の丁寧な解説がありがたい。メジャーな定理の証明は懐かしさを感じながら頭の体操といった感じ。数学アレルギーを緩和させてくれる処方箋ですね。

  • 今まで出会った数学系の本(うんちく、教養、公式、人物、小説、もろもろ)で堂々の第1位。これをレジの横で仕掛け販売してくれた、有隣堂武蔵小杉店に頭が下がります。

    特に数字の話。0の概念について、今まで散々読んできたけど、これを読んで一番しっくり腑に落ちて理解。間違いなく名著です

  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190

  • なぜか実家にあった謎の古びた本
    誰も興味なさそうなタイトルなのになぜ?

    初版はなんと1961年。
    歴史を感じます。

    数学とはいうものの、とてもわかりやすく書かれているのと、ページ数もそんなにないので、苦手な人でも読みやすいと思う。

    「負の数字×負の数字=正の数」の解説もあるが、あれをわかりやすく説明するのは、男女間の友情くらい永遠の課題なのかもしれない。

    あと、アラビア数字がインド発祥ってのは目からウロコだった。
    世の中間違いだらけだわ。

    全体的に中学1年くらいかな?
    あれ?球の体積とか表面積っていつ習うんだっけか?

    有意義な読書タイムをありがとうございました
    この読後感を噛み締めつつ

    最近、中学入試の図形問題を解くYouTubeにハマってるんだが、三角関数とか三平方とか使わず、小学生の範囲で問題を解くってのが面白いのよね。
    解説動画で補助線引かれた時のあの感動がたまらない。

  • 古代から始まって、ケーニヒスベルクの橋の問題まで。
    口あたりのやさしい内容、文体だった。
    負の数の計算、例えば、負の数同士の掛け算などはもう少し納得のいくものが欲しかった。

  • ピタゴラスとアルキメデスのところが難しかった
    もう1回読み直したい
    一筆書き楽しかった

  • 数学が少しだけわかった気がする。

  •  図書館で予約している本が切れたので、だいぶ以前にダウンロードしていた電子書籍のコンテンツを読むことにしました。
     矢野健太郎氏と言えば高名な数学者ですが、私の中では「高校参考書の著者」としての印象が強いですね。お世話になったのは、もう40年以上前になりますが。
     本書は、その矢野教授による数学の初心者を対象にした軽い読み物です。1936年に書かれた著作とのことで、今読むとかなり「時代」を感じるところもありますね。

  • 殆どが偉人による中学高校で習う数学的発見についてエピソードを交えて述べられているが、最後の一筆書きの項は初耳で面白かった。

  • 当たり前に数を数えたり人間はできるけれども、果たして動物は数を数えられるのだろうか。
    そんないつも気にしないようなネタが詰まっている本です。
    薄いのでサラッと読めますが、読み終わった後の満足感はたっぷり味わえます。

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著者プロフィール

矢野健太郎

一九一二年、東京生まれ。東京帝国大学理学部数学科卒業。パリ大学留学ののち、東京大学助教授、プリンストン高等研究所所員、東京工業大学教授などを歴任。微分幾何学の権威として各国の数学者と交友を結び、日本数学界の国際化を牽引。また啓蒙書や受験参考書の著者として、「ヤノケン」の名で親しまれた。著書に『すばらしい数学者たち』『アインシュタイン伝』『エレガントな解答』『数学物語』『数学の考え方』など。八三年に勲二等瑞宝章を受章。九三年、逝去。

「2020年 『暮しの数学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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