古典文法質問箱 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043260027

感想・レビュー・書評

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  • 必携の一冊になってしまった。
    学生向けだけど、改めて「なぜそうなったか」に立ち返ることが出来た。

    「御」は、「お」なのか「おん」なのか「おほん」なのか「ご」なのか「ぎょ」なのか。
    ルビ振ってあるし、とか、古語辞典にはこうあるし、ではない根拠があって参考になる。
    「土左日記」はずっと「にき」だと思っていたけれど、促音便はこの頃では表記しないから「にっき」ではないかと言われ、なるほど……。

    また、助動詞「る」「らる」に何故色合いの違う四つの意味があるか、という問いにも、出来るは元々「出て来る」で、日本人にとっての可能は、自然の成り行きとして「現れ出て来る」から来ているためだとしている。
    す、すごないですか⁈

    もちろん全てを鵜呑みにするわけではないけれど、比較検討する上でこれだけ古典文法を網羅していただいていることは、力強い。

    最近、小松英雄を読もう!と意気込んでいた所に、また一人。。。
    時間がどれだけあっても、足りない。
    しっかり消化せねば。日々是精進也。

著者プロフィール

1919-2008年。東京生まれ。国語学者。著書に『日本語の起源 新版』『日本語練習帳』『日本語と私』『日本語の年輪』『係り結びの研究』『日本語の形成』他。編著に『岩波古語辞典』『古典基礎語辞典』他。

「2015年 『日本語と私』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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