神に迫るサイエンス: BRAIN VALLEY研究序説 (角川文庫 せ 4-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043405046

感想・レビュー・書評

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  • 2002.4.20 ~ 29 読了

  •  現代科学は神の実体に迫る。死後の世界も含め、全ては脳が作り出したイメージに過ぎない。神を見るとは幻覚であり、幻聴、幻視と言われる、一般には覚せい剤などを使用することで体験できるものである。ジョンレノンの発言に「LSDがなければビートルズの曲は生まれていない」という言葉が紹介されている。アスカ逮捕を知り、この言葉が真実味を増す。

  • BRAIN VALLEYのサイドブック。2000年のものなので情報は古いと思われる。BRAIN VALLEY補足程度に留めておくのが良いと思っている。
    結局科学は「どのように」は示すが「なぜ」かは示せない。

  • 瀬名秀明氏の小説「BRAIN VALLEY」の解説本。
    小説の方はとても面白かったのですが、こっちはイマイチ。

  • 自作に関する解説本を自ら企画・監修するというのは非常に珍しい。確かウンベルト・エーコも「薔薇の名前」について覚書を書いていたが・・・ 第一線の研究者たちが各自の立場から瀬名秀明氏の「BRAIN VALLEY」と最新科学との接点について語るのだが、これが思ったより面白かった。 と言うより小説自体より分かりやすかったのには笑えた。各自の専門分野に関する推薦図書紹介もありブックレビューとしても有用。

  •  瀬名秀明による第19回日本SF大賞受賞作『BRAIN VALLEY』。専門的な科学用語が頻出し、オカルトとSF、文学と科学が融合した難解な内容に、刊行当時はギブアップした読者も多かったそうだ。

     あまりに膨大な知識が詰め込まれた内容であるため、後に瀬名秀明自身による企画・監修で刊行されたガイドブックが本書である。瀬名氏によると作者自身による小説の科学解説書というのは世界でもほとんど類をみないという。

     瀬名氏はこういう誰もやらない企画を実現させるのが相当好きらしく、昨年出版された日本SF大会のシンポジウムの企画本『サイエンス・イマジネーション』(NTT出版)のあとがきにおいても、「世界的にもきわめてユニークな書籍に仕上がった」と満足そうに書いている。

     そんな本書、執筆陣も豪華で、その内容も多彩。「人工生命」の章を執筆している佐倉統氏などは理学博士でありながら経営学部を経ている経歴の持ち主で、その執筆内容も多岐な話題が登場してとても面白い。

     『BRAIN VALLEY』はそんな世界の広がりをもった小説なのである。瀬名氏の豊富な知識と旺盛な探究心がその後日本SF界に大きなインパクトを与えていくことになる。

  • BRAIN VALLEYが扱ったテーマ、臨死体験、アブダクション、人工生命…の研究の今を専門家が解説。内容自体は10年も前の話なので軽く流し読んだ。人によって想定している読者にばらつきがあって、科学をやさしく語るのは難しいなぁと。BRAIN VALLEY再読したい。

  • 瀬名秀明の Brain Valley という小説の科学的解説本。解説というだけではない、と前書きにあるのでこの言い方は正しくないのでしょうが。。
    Brain Valley は臨死体験やアブダクション体験のような幻覚を扱った小説ですが、数年前に読んだときに、本の終盤で主人公が見るちょっと先の未来に非常に興味があったので、解説されているかも、と思い読んでみました。臨死体験をした人の中にはその時点から数年先の未来を見たという体験を告白している人がいる、という以上の説明は見つけられず、残念。でもそこにこだわらず読む分には面白いと思います。

  • 2001年読了

  • 瀬名秀明さんが書かれた『Brain Valley』にでてくる技術(科学?)ガイドのようなものです.各分野の研究者の方が書かれた内容を作者の瀬名秀明さんがまとめるという形になっています.

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著者プロフィール

1968年、静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)在学中の95年『パラサイト・イヴ』で日本ホラー小説大賞を受賞し、作家デビュー。
小説の著作に、第19回日本SF大賞受賞作『BRAIN VALLEY』、『八月の博物館』『デカルトの密室』などがある。
他の著書に『大空の夢と大地の旅』、『パンデミックとたたかう』(押谷仁との共著)、『インフルエンザ21世紀』(鈴木康夫監修)など多数ある。

「2010年 『未来への周遊券』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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