覆面作家は二人いる (角川文庫 き 24-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 182
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043432011

感想・レビュー・書評

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  •  本格ミステリで推理部分もがっつり楽しめることに加えて、キャラクターがはっきりしていることで読みやすさもあり、あっという間に読了。可愛くてチャーミングな覆面作家の千秋さんと振り回されっぱなしの良介のコンビネーションがとても良くて、作家と担当者という枠を越えるのか越えないのか、今後の関係性が気になる。

  • 北村薫さんの覆面作家シリーズ、第1作です。
    北村作品としては、かなりコミカルな雰囲気の作品です。でも、ここぞという時には真っ直ぐに凜とした対応ができる千秋さんが、とても魅力的です。

  • 以前からこの著者の名前は小耳にはさんでいたものの、
    自分の周辺でとくにこの本を勧める人もいなかったので、
    作品を読んだことがなかった。
    多分、誰かの作品の後付の広告か何かで見かけて、
    読んでみる気になったのだろう。

    著者、作品とも人気があるのだと思うが、
    あまりその良さがわからなかった。
    先に、毒舌執事がいる超絶お嬢様刑事の話や、
    目白台のお屋敷に居候する変わり者刑事の話を読んでしまったせいかもしれない。
    または、外弁慶の主人公に感情移入ができないのか。

    鶴屋八幡という和菓子屋さんにある「小豆せんべい」みたいだ。
    せんべいといっても関西風の、
    小麦粉を水で溶いて甘みを付け、金型に流し込んで焼いたもの。
    薄くてぱりぱりとして、上品な小豆の味と甘み。
    でも、何か物足りないような気がして、
    次々バリバリと食べてしまうような。
    あっさりしすぎてるっていうことか。

  • 150508読了。
    10年ぶりくらいに読み直し。
    当時よりも言葉に対して受け皿が広くなっているのか、断然面白く読めた。
    次は円紫さんシリーズだ。

  • まあ面白く読めたけど。
    作家という設定がうまく活かせてないかなあ。

    まあ百科事典の件は笑ったけど ^^

  • 【本の内容】
    姓は「覆面」、名は「作家」―本名・新妻千秋。

    天国的な美貌を持つ弱冠19歳の新人がミステリ界にデビューした。

    しかも、その正体は大富豪の御令嬢…ところが千秋さんには誰もが驚く、もう一つの顔があったのだ。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    「円紫さんと私シリーズ」「ベッキーさんシリーズ」ばかりが北村薫じゃない。

    こんなにも面白可笑しく、そしてハートフルなシリーズもあるのです。

    箱入りお嬢様の千秋さん、勝気でおきゃんな(表現が古い!)千秋さん、どちらも実に魅力的。こんな女性なら、二重人格だろうと無問題。一度付き合ってみたいものであります……。

    美人には秘密と謎がつきものです。

    良介と代わりたいな。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 20140704
    最近は青春だとか、高校生だとか、恋だとか、甘酸っぱいとか、そういう類のストーリーばかり狙って読んでいたので久々の謎解きは先が気になって気になって仕方がなかったです。
    まさに日常の謎。ありえないだろう、と思いながらも どうやって千秋嬢が謎を解くのか、わくわくしながら読んでいました。
    覆面作家の愛の歌と覆面作家の夢の家も是非読みたいです。

  • 『推理世界』の編集を担当している岡部良介。

    彼が新しく担当する若干19歳、大富豪のお嬢様・新妻千秋は、覆面作家というペンネームでデビューすることになる。

    刑事である良介の双子の兄・優介は、女子高生が殺される事件の話を良介にする。

    良介は千秋と共に事件のあった女子高に出向くことに。(「覆面作家のクリスマス」)

    他、「眠る覆面作家」「覆面作家は二人いる」収録。


    覆面作家シリーズ第一弾なので、二人の出会いが初めてわかっておもしろかったです。

    既にシリーズ第二弾『覆面作家の愛の歌』、シリーズ第三弾『覆面作家の夢の家』は読んだ事があり、とても楽しいシリーズだと思います。

    個人的には、トリックも筋が通っててキャラクターにも好感が持てるお気に入りシリーズの一つです。

    また全部続けて読んでみようと思いました。

  • 『覆面作家のクリスマス』

    『踊る覆面作家』

    『覆面作家は二人いる』

  • 可もなく不可もなく。


    2014*5

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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