不夜城 (角川文庫)

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著者 : 馳星周
  • 角川書店 (1998年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (533ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043442010

不夜城 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 世の中では「勧善懲悪」物が昔から人気がある。だが、現実的に善は必ず勝つのか?というと、あまりそうではない気がする。むしろ負けてるのではないかとすら感じる。だからこそ、滅多に無いからこそ、勧善懲悪話はうけるのである。
    翻って、この小説には良い奴等ただの一人も存在しない。悪い奴らだらけである。先ほどの話からすると、より現実的なのである。それが、勧善懲悪ばかりはびこる中で逆にこの本を輝かせている理由でもある。
    北野武監督の映画と同様に、悪い奴しか出てこないこの小説はめっぽう面白い。よりリアルに感じるからだ。

  •  彼らは互いの「決して人を信用しない」ことを信頼し、それをもって深く通じ合っていたのだと思う。

  • ほお~、なかなか面白いじゃないの。ラストがよかったな。
    やっぱり、愛することって命がけなのね~。。。

  • ずっとひとりで生きてきたし
    これからも一人で生きていく
    誰も信じないし誰も愛さない。
    誰も眠らない城では
    夜中だって皆が生き残るための戦略を練ってる。
    俺もあいつも、命がけで。

    一瞬でも一緒に生きていけるかもって思った相手の顔を
    石でぐちゃぐちゃにつぶして東京湾に沈めるのは
    どんな気持ちなんだろうと思った。
    自分がつぶした顔と、生きているときの顔と
    どちらを思い出すんだろうと問うまでもなく、
    もはや顔をつぶしてしまったから
    彼女は顔のない顔で闇の中から見つめてくるという。

    嘘と裏切りしか出てこない本。
    でもきっと私の世界も大差ない。
    私の中では至上の恋愛小説。

  • 出てくる奴らがどいつもこいつもクソ野郎で面白かった。

  • 推理小説のようなスピード感と緊張感。異国の地歌舞伎町に来た中国そのほか堅気でない人々が、なにを頼りに生きるか。金か、血縁(義兄弟の)か、愛か。愛だろ、愛。で終わるかと思いきや、最期はハードボイルド。人間もサバンナの動物なんだと。すごいスピードで読めます。

  • この作品はもう10年以上前に読んでいた。映画もビデオで観た。とにかく最高に面白かった。馳星周の作品は出たらすぐ買って読んだ。しかし、この作品以上のものは残念ながらなかった。

    最近ようやく三部作の最後の章が文庫版になり、読み直してみたくなったのだ。


    今読んでみても、あの時読んだ衝撃は失っていない。

    3日間しかない中での疾走感。小蓮との後半、絶望へ向かっていく想いの描写。壮絶であり、同時にくる切なさ。これだけ心を震わせる小説はそうそうあるものではないと思う。

    ただ、無駄な過激さは少し邪魔な気もする。

    著者がここで描きたかったのは自分だけのエルロイ「ホワイト・ジャズ」なんだと思う。LA四部作で一番最高に面白い作品。その一番美味しい想念をデビュー作にもってきたのは、自分の実力をまず示す必要があったからかもしれない。エルロイのほうも壮絶だが、乾いている。著者は陰湿で粘着質なアジアにクライムノベルを持ち込んだのだ。

    とにかく、エンターテインメントとして一級の作品。

  • H29.05.27 読了。

    以前から気になっていたが、有名作品だけあって、図書館に置いてあるのだと汚くて触りたくもなかったので、なかなか読む機会が訪れなかった。
    たまたま古本屋さんで見つけたのでやっと手に取ることができた。

    読み終えるのが勿体無いくらい面白い作品だった。
    また、すらすら読んでいけるので、自分で区切りをつけて休憩しないとやめられないくらい。
    なかなかの分厚さなので、最後まで読めるか不安ではあったが、もっと読めるくらい読みやすく、ストーリーも良かった。

    途中、気になったのは、性描写が多過ぎじゃない?
    と、思っていたが、最終的にそこが活きてるのか〜と納得。

    暴力、残虐なシーンも多いが、世界観やストーリー上、欠かせないか。

    あと、人名が中国名なので、分かりにくいところはあったが、読んでいくと慣れていった。

    とにかく、めちゃくちゃ面白かった。
    最後もモヤモヤが残るような感じではないので、すっきりと読み終われたのが良かった。

  • バーで喋った男性(麻雀賭博でお上の厄介になったことがあるらしい)の薦めにより。

    おもしろく読んだ。生来的に他人を信用できない男と女が出会ってしまい、最後にはお互いの裏切りを認めつつも?必死に生にしがみつこうとする。

    ハードボイルド小説かと言われれば、少し疑問だ。主人公の内面は湿りすぎているように思える。言ってしまえば女々しさの境地のような人格だし。

  • 時間があれば。

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