不夜城 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.69
  • (214)
  • (273)
  • (380)
  • (41)
  • (12)
本棚登録 : 2449
感想 : 232
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043442010

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すごいなこれは。悪人しか出てこない。強烈なインパクト。
    早速続編を注文しました(笑)

  • ずっとひとりで生きてきたし
    これからも一人で生きていく
    誰も信じないし誰も愛さない。
    誰も眠らない城では
    夜中だって皆が生き残るための戦略を練ってる。
    俺もあいつも、命がけで。

    一瞬でも一緒に生きていけるかもって思った相手の顔を
    石でぐちゃぐちゃにつぶして東京湾に沈めるのは
    どんな気持ちなんだろうと思った。
    自分がつぶした顔と、生きているときの顔と
    どちらを思い出すんだろうと問うまでもなく、
    もはや顔をつぶしてしまったから
    彼女は顔のない顔で闇の中から見つめてくるという。

    嘘と裏切りしか出てこない本。
    でもきっと私の世界も大差ない。
    私の中では至上の恋愛小説。

  • 世の中では「勧善懲悪」物が昔から人気がある。だが、現実的に善は必ず勝つのか?というと、あまりそうではない気がする。むしろ負けてるのではないかとすら感じる。だからこそ、滅多に無いからこそ、勧善懲悪話はうけるのである。
    翻って、この小説には良い奴等ただの一人も存在しない。悪い奴らだらけである。先ほどの話からすると、より現実的なのである。それが、勧善懲悪ばかりはびこる中で逆にこの本を輝かせている理由でもある。
    北野武監督の映画と同様に、悪い奴しか出てこないこの小説はめっぽう面白い。よりリアルに感じるからだ。

  • 映画化したころにメディアでたくさん取り上げられていた有名な小説ですが、私はその映画を見ていません。

    たまたま人から借りて読んだのですが、マフィア同士の抗争、裏切に次ぐ裏切り、裏切りを前提にしたギリギリの駆け引きなどスリリングな展開が続き、とても面白く読めました。
    それでいてバイオレンスなだけではなく、人間の悲しみがしっかりと描かれていたのも良かったです。
    こんなに面白いなら、もっと早く読めばよかったと思いました。

  • あらすじ
    1998年日本映画。眠らない街・新宿歌舞伎町を舞台に、「極限の中で燃え尽きる男と女」「命の保証期間はあと3日」と、中国系マフィアの抗争に巻き込まれるアウトローの命と愛をかけた闘いを描いたハードボイルド映画です。
    第16回ゴールデングロス賞優秀銀賞受賞作品です。
    感想
    最後に夏美がこうなるとは!
    読み始めから最後までドキドキって感じ。
    さすが馳星周。

  • これが馳さんのデビュー作かあ。今頃になってようやく読みましたが、結論から言うと面白かったです。
    一番気に入ったのは登場人物が作者の計算を超えたところで行動しているように読める点で、理屈で考えると変だし冷静に考えると割に合わないような行動をとっているのですが、案外そういう矛盾したところも人間の一面としてあるんじゃね?的な説得力を感じました。恐らくリアリティが無いって言われるのと紙一重だと思うのですが、うまいですね。
    また夏美という女性をはじめ、登場人物の誰もがイヤな人間に描かれている点も好感を持ちました。結末も結構斬新で良かったと思います。物語はコンゲーム的な要素もあるのですが、その中で元相棒の男のあまりのバカっぷり(よくこれまで殺されずに済んだなあと思えるくらい)がちょっと浮いているのと、主人公たちの闇深な過去がちょっとやりすぎな感じがした点はマイナスかな。

  • 2021/05/07

  • 登場人物の区別がつかず、世界観にもついていけず。私には全く合わなかった。

  • 作者が自分に酔ってる。

  • 映画版も面白いです
    原作→映画がオススメ

全232件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

馳星周の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×