虚の王 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 323
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043442065

作品紹介・あらすじ

兄貴分の命令で、高校生がつくった売春組織の存在を探っていた覚醒剤の売人・新田隆弘。組織を仕切る渡辺栄司は色白の優男。だが隆弘が栄司の異質な狂気に触れたとき、破滅への扉が開かれた――。

感想・レビュー・書評

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  • 暗黒。ひたすら暗黒。
    でも、おもしろかったな。

  • 主人公が、当初は間接的に描写されているだけで、すごいモンスターみたく想像をかきたてられるけど、そのこと自体がハードルを上げてしまって、実際の人物は、ん?て感じになってしまって残念でした
    まあ、北九州のあの人間のスケールを小さくしたのがこの主人公かな、イメージ的には
    ーーーーーーーーー
    新田隆弘は鬱屈をため込んでいた。かつては渋谷で伝説のチームと言われた“金狼”の元メンバーも、今ではヤクザの下っ端。兄貴分の命令で高校生が作った売春組織を探っていた隆弘は、中心人物の渡辺栄司に辿り着く。さして喧嘩が強そうでもない、進学校に通う色白の優男。だが、栄司は仲間を圧倒的な恐怖で支配していた。いったい何故。隆弘が栄司の全く異質な狂気に触れたとき、破滅への扉が開かれた―。

  • 暗黒、ノワール、転落、狂喜、また暗ーくなるような作品を書いてもらいたい。

  • 昔読んで好きだった本
    今読んだら違う気持ちになりそうなのが嫌で読み返せない

  • 途中までは昔のイメージで読めたけど、やっぱり手抜きにしか見えない唐突かつ中途半端なラスト。
    作風と呼ぶにはあまりにいい加減ないんしは否めず。もう読まないかな。

  • 昔読んだ本

  • 本当に誰も幸せになりません。
    暗黒。
    人の感情って純粋なほど怖いです。

  • かなりハードな内容!
    目を背けたくなるシーンが何度と。。
    結末は、そーなるか!と(笑)

  • この作品はネーミングがすごく好き。登場人物の性格がよく表れている。売春クラブを仕切る高校生エージが、母親を折檻するシーンが印象的だった。あと一度も登場しないけど、主人公・新田がいつも思い出す少年院の千春。回想でしか描かれていないので、かえって読者の想像をかきたてる。忘れられない、千春の薄い唇。忘れられたのは、きっと新田のほう。新田はのたれ死に、エージは大学へ行く。かわいそうに。

  • リアリティーがあって面白かった!

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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