青春デンデケデケデケ 私家版 (角川文庫 あ 30-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 211
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043446018

作品紹介・あらすじ

デンデケデケデケ〜。1965年、3月28日。高校進学をひかえた15歳の春休み。ラジオから流れてきたベンチャーズの「Pipeline」。その電気ギターのトレモロ・グリッサンド奏法のフレーズに、"ちっくん"は、昼下がりのうたた寝から目覚め、ロックに目覚めた。「やーっぱりロックでなけらいかん!」四国の田舎町の高校生たちがくりひろげる抱腹絶倒、ロックと友情と、あわい恋の物語。直木賞受賞の永遠の青春小説、800枚の完全オリジナル版が待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 音楽小説だなと読みはじめは感じた。ビートルズ好きとしてはそれで良かったのだが、なんで直木賞?と訝しく思っていたが、最後の章に辿りついたら涙がでてきた。青春卒業の寂しさを非常に上手く表現していて感心した。紛れもなく青春小説の傑作!

    • nejidonさん
      Kakaneさん♪
      コメント欄では、はじめまして。
      タイムラインに上がってきたので、つい嬉しくて書き込みます(^-^)
      同名の大林監督...
      Kakaneさん♪
      コメント欄では、はじめまして。
      タイムラインに上がってきたので、つい嬉しくて書き込みます(^-^)
      同名の大林監督の映画がありますよね。
      私はそちらが先でした。
      大好きな青春ものです。
      kakane さんと同じく最後で泣けてしまいます。
      再読したくなりました!ありがとうございます‼
      2021/03/26
    • kakaneさん
      nejidonさん、コメントありがとうございます。
      私は映画はまだ観ていないので近いうちに借りてきてみたいと思います。(蔦屋に置いているか不...
      nejidonさん、コメントありがとうございます。
      私は映画はまだ観ていないので近いうちに借りてきてみたいと思います。(蔦屋に置いているか不安ですが)
      大林監督懐かしいですね。ねらわれた学園や彼のオートバイ、彼女の島 観た覚えがあります。
      懐かしい本、映画などあれば、またアップしてくださいね。良い読書ライラをお送りください。
      2021/03/26
  • ひとつの青春が宝物のように甦る羨ましい話。たしかにありました!等身大の青春です。

  • ちっくんとバンドの仲間のやりとりが、自分の学生時代を思い出させる。映画から入ったので、光景が目に浮かぶよう。映画も小説も最高におもしろい、というめったにない作品だと思う。見てたらバンドがやりたくなった。

  • 本作は、直木賞を受賞し映画化もされた作品のいわば「完全版」ともいえる内容で、香川県観音寺市を舞台に、バンド活動に励む男子高校生たちの青春を真正面から描き切った小説である。これが推理小説であれば、クライマックスの文化祭シーンで突然停電が起きて、(『悪の教典』みたいに)何者かが乱入して殺人事件が起こるだろうし、そうでなくても機材トラブルとか、教職員の突然の中止要請とか、べつにクライマックスに限らなくても資金問題で活動が頓挫するとか、この手の主題を描いたエンタメ小説は多いけど、ふつうであればそういった「ありがち」の展開に流れてしまうだろう。かくいう私も、途中までそういう結末になるのではと思っていたので、最後の最後まで万事快調に進むのを読んで、一瞬、なあんだ、と思ってしまった。しかしその後すぐに思い直し、これでいいのだ、と今では心から思っている。青春は、それ自体をありのままに描くだけでじゅうぶんに画になるのである。等身大に生きる主人公たちの、眼差しのなんと輝いていることか! こういう物語が書けるのであれば、へんな小細工はいらないだろう。青春小説を標榜するにふさわしい1冊だ。「ロッキング・ホースメン」は、私のなかでいまだにデンデケデケデケとメロディを奏で続けている。

  • 1960年代を舞台に、ベンチャーズの曲をきっかけにバンドを組んだ高校生たちの青春物語。
    リズム、テンポ良し。

  • 青春を思い出す。

  • 物語の進み方が好きでした。あと田舎の男の子たちの会話のやり取りとかも面白いです。主人公の「今」が気になりましたが、ラストのシーンが素敵でした。

  • 読んだ後の気持ちが良い!
    電気ギターという表記がこれまた好き。

    私はバンドを組んだことないです。ですが、もしバンドを組んでいたor組んでいる方には是非とも読んでいただきたいです。

    ロックだけでなく、笠置しづ子さんや、宇宙少年ソランの名前が出てきて少し嬉しくなりました。


    青春って言葉を自分に当てはめるのは、あまり好きじゃない。
    けど、こういうのは好き!

  • 「私家版・青春デンデケデケデケ」芦原すなお
    自伝的青春音楽小説、かな?特になし。

    デンデケデケデケ~
    !?なんという衝撃的な表現なんだろうか・・・
    これが主人公ちっくんに電気的啓示を与えた、エレキギターのトレモログリッサンド。
    ロックに魅了された高校生の3年間を描いた笑いあり感動ありの名作です。
    青春って青春だなぁと、掛け値なしに嬉しくなってきました。読んでるだけで。
    うーん、高校生の熱情ってオソロシイ。

    私事で申し訳ないんですが、自分が小説を読んで声を出して笑うなんてほんとにそうそうあり得ないんですが、本作品では何度もわらかしてもらいました。何度もです。
    ベースの少年僧、富士男なんか最高です。それ以外のキャラクターもみんないい。
    正直なところ、ロックはよく分からないのですが・・・。
    でも形態はどうあれ何事かに熱くなれるということ、熱い時間を過ごせるってことはとても幸せなんだよなあと思わせてくれます。
    かなり前、確か中学生の頃に一度読んだのですが、改めて今読み直すとまた違った印象。
    また何年か後に読み直してみたい作品です。

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著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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