新任警部補 (角川文庫 さ 34-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043451029

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる格好悪い系刑事物語。ただし、刑事の才能のないおっさんが地味に解決していくかと思いきや、じゃじゃーん、閃いたー、っていうやつ。
    それはやや卑怯ではないかと思いつつも、ただおっさんは基本的に使えないっぷりがすごくて、その全然いけてなく、何だかサラリーマンの悲哀のような地味っぷりがむしろ沁み入る。
    あといちいち図解入りで刀剣に関して説明してくれるのが、昔の本みたいで良かった。たまには挿絵があっても良いよね。

  • TVドラマ「ショカツ」の原作者として知られる著者の1993年発表の処女長編となります。
    著者は元警察官であり、本作品もその経歴を活かした警察小説なのですが、なんと「雪の密室」を取り扱っています!!
    といってもメインの謎ではなく(メインは殺人現場から失われたと思われる名刀「村正」にまつわる謎です。)、その解決も本格ミステリとしてはアンフェアな印象は否めません。
    とは言え、現実に密室殺人と思われるものが発生した場合のオチは案外こんなものかもしれないという説得力はあり、ある意味すれっからしの読者の思い込みという盲点を突くものと言えるかもしれません。
    著書は本作品を含めて7作品を残し、2003年に54歳の若さで急逝されています。警察小説と本格ミステリの融合という大きな可能性を秘めていただけに何とも残念です。

  • 密室での殺人事件と、盗まれた名刀「村正」。
    新任警部補の松本と相棒の小林刑事がその謎を追います。

    所謂「作られた密室」とは違い、現実に有り得そうな密室殺人事件。
    村正についてのお話も興味深く、面白かった。

  • 【ショカツ 2001年9月9日読了 書籍 角川書店】
    【刑事部屋 2001年9月10日読了 文庫 角川書店・角川文庫】
    【新任警部補 2001年9月17日読了 文庫 角川書店・角川文庫】

    前回『警察庁公安部 侵入捜査』を読んで他の本も読んでみようと、購入してた本を制覇(笑)。
    や〜この方の文章は、イイ意味で「癖がない」のがいいですね。
    かと言って、内容が希薄だというんじゃなくって。
    筋なども読んでて、「面白い」と思えるものだしね。
    御本人が元警視庁警部補という現場の人間だったせいか、いや、だからこそ出てくる発想が、ワタシは好きですね。
    それに、登場人物が「スーパーマン」じゃなくて「普通の人」なのも、ワタシはいいな〜と思うわけです。
    また本見つけたら、読んじゃおうっと♪

  • 「凶刀「村正」殺人事件」を改題

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