ワン・ドリーム ~みんなでひとつの悪い夢~ (角川ホラー文庫 な 1-5)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 77
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043464050

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    悪夢をいろいろアレして兵器利用することを目論む自衛隊の人や、謎めいた双子の姉妹などが登場、なんだかよくわからないまま話が進み、なんだかよくわからないまま話が終わってしまう、という印象の小説。

    自衛隊内部の人間関係とか、正直わかりにくくて、登場人物達にも感情移入しにくい感じ。

    中井拓志作品の中では一番読みにくいと個人的には思います。

    ナルコレプシーに対する誤解を招かないための注意書きがきちんとあることは評価できます。

  • ■ 16105.
    <読破期間>
    2016/12/23~2017/1/7

  • 3.5

  • これはよいエンターテイメント。発想が新鮮、飽きない。

  • 現実に起こるのは考えられないが、あり得ないことじゃないというそのニッチなボーダーを描くリアル感はさすがだなと思う。怖いのに想像せずにいられない。
    ただ、ちょっと話が類型化してるような・・・。その類型が著者のテーマなのかもしれないけど。願わくばレフトハンドの戦慄と感動をもう一度味わいたい。

  • 読了、35点

    中井拓志5冊目、『quarter mo@n』(http://booklog.jp/asin/4043464029)が個人的に面白かったのでずっと御付き合いしている作家です。
    とは言え、今作もどうも今ひとつ。

    ストーリーは、自衛隊が関係する何らかの兵器により町全体が巻き込まれるパニックホラー。
    兵器に関連するモチーフは非常に角ホラ的で(あるいはB級ホラー的で)、そういうのを読みたくて手に取る分には問題ない作品でした。

    が最近不思議と同じような感想を書いている気がしますが、無理に複雑にし過ぎだったのが残念。
    凄く適当に書けば、航空自衛隊、陸上自衛隊の中央と地方の三者が自分達の権益の為に動き、その隙間を地元の人間やらが介入する
    という感じなんですが、これがまた非常にイメージし難いのと、興味を惹かれないのは…

    正直な話、大量に出てくる登場人物のうち、医者、双子、防衛省勤務の女性、兵器開発を統括する人、ぐらいしかイメージが沸かず、その他の自衛隊関係者に至っては誰が誰だか、という始末。
    原因としては物語序盤では誰が主人公なのか全然はっきりせず、個々の登場人物の相対的な立ち位置が分からなかったからでしょうか?

    あとこの主人公がはっきりしないせいで、物語にのめり込めなかったのは非常に残念、今までの作品はそんなことがなかったはずなのにどうしてなんだろう?と考えてみると、
    主人公が登場しない間に自衛隊関係で事態が推移してるとかそのあたりかな。
    やっぱりこの作品で自衛隊の三派の闘争って要素は邪魔にしかなってないと思うんだよね。

    ネタそのものは結構良いものだっただけに、調理法が駄目だったという印象が強い作品でした。

  • ちょっと手こずった。
    悪夢が伝播していくというネタは嫌いではないですが、それを兵器転用しようとして暴走する自衛隊のディテールに注力しすぎて、物語の本筋がどうにもぼやけちゃってる感じ。最初の「事故」発生以降、ずるずると事態が悪化していくわけですが、物語的にもずるずると進展しすぎていて起承転結が非常にわかりずらい。キャラクターのディテールが掴みづらく、キャラが多い分物語の焦点がどこなのかもわかりづらかったです。

  •  読了
    久しぶりに中井分補給
     おどろおどろしいのに、はすに構えた感じになげやりと言うか、所詮は夢見だと言わんばかりの地の文と
    やっぱり自分勝手にやりたい放題な偉いひとと科学者技術者、振り回される部下にしたってやる気なんてからっきし
    そんな駄目な大人たちを尻目に話を転がすのは女の子で、どうしようもない状況でもどこか不敵に覚めた感じで、それでも懸命に前に進んでいく
     最後の最後の最後でなるほどくっだらない、けれど納得できる上手いたたみかだった
     読後感は今までの中井で一番強烈かも
    にしても今回はわりと性的に、男女間的にも行為的にも、ドロッとしてたなぁ、珍しい
     にしても吉野姉妹はいいキャラだ
    仁科のお姉さんにしても何だかんだの動機の根底が自分勝手でいい

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