ミミズからの伝言 (角川ホラー文庫 た 1-4)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043465040

感想・レビュー・書評

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  • エロ・グロ・汚物のオンパレードの短編集。もうこれは狂った漫☆画太郎先生といった世界観だ。そこにSFや伝記的なテイストも入ったりして飽きさせない。しかし何が凄いかと言うと物語の序盤から読者にその世界観を魅了させピークに持って行き、ラストのクライマックスでそれ迄の話を全てブチ壊す様な駄洒落がスパークする。悪ノリ甚だしいブラックなオチに何度も声をあげて笑ってしまうのだ。だからこれは真面目に読んではいけない作品である。また素晴らしい田中啓文の作品に出会ってしまった。

  • ホラー短編集

     最初のふたつくらいでギブアップ。怖いからではなく、おもしろくないから。あとがきにもあるけど、駄洒落作品だそうな。選択ミスだ。

  • 題名に惹かれて読んだが、内容は完全に悪趣味で、平山夢明の作品と通じるところがあると思う。ホラー文庫ではあるけれど、どちらかというと、SFに近いのではないかと思う。平山作品のように哀愁が漂うような雰囲気はなく、ドタバタというか、筒井康隆の短編に似た雰囲気のように感じた。

  • グロい。
    気味が悪いけど、
    なんだか怖いもの見たさで
    読んでしまった。
    嫌いではないけど、好きでもない感じ。

  • 田中啓文には本当に才能がないのではないかと思わざるを得ない一冊。
    「銀河帝国の弘法も筆の誤り」「蹴りたい田中」の二冊がよかったのは編集の力だったのだなぁとあらためて思い知った。
    「赤ちゃんはまだ?」のオチだけちょっとクスッとしたが……。

  • 一言で言えばお馬鹿ホラーの短編集。結局最後はダジャレかよ!
    表現は見事なまでにリアルにエグくグロい。
    自身初の田中作品。
    案外嫌いじゃないかも…

  • 7篇収録のホラー短篇集。相変わらず下品でグロでバカw。盛り上げるだけ盛り上げておいてダジャレで落とす極上のくだらなさに脱帽しました。けど食事中には読めないね。
    お気に入りは「糞臭の村」。

  • 最初のミミズがとても印象的で食事するのが気持ち悪くなった。が、気になって読んでしまう作品だった。他にもいくつか短編小説が入っている。ブラックな世界観が広がっている。

  • 異形&汚物系のグロ小説短編集。
    胃に来る生理的嫌悪感と、どっかスコーンと抜けたアホらしさが田中啓文の本流ですね。
    伝奇風味な「糞尿の村」がお気に入り。

  • ギャグとグロとエロが詰まってます。(エロは微妙か)

    スタートからスピード感というか、一気に読める怖さはすごい。

    ダジャレは別シリーズしておけよッなんて思うがそれはそれでホラーに持っていく手腕は一流なのだと。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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