冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

  • 10533人登録
  • 3.54評価
    • (987)
    • (1159)
    • (2672)
    • (235)
    • (70)
  • 1116レビュー
著者 : 江國香織
  • KADOKAWA (2001年9月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043480036

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
江國 香織
有効な右矢印 無効な右矢印

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 読み始めの印象としては、「淡々と話が続いていくなぁ」という感じでした。「どうなるんだろう?」と思いながら読んでいくと、だんだんと順正との過去が明らかになってきます。
    でも、振り返ってみてみると、一番強烈だったのは扉を開けてすぐのページの文章でした。

    『阿形順正は、私のすべてだった。
     あの瞳も、あの声も、ふいに孤独の陰がさすあの笑顔も。…』

    「これ以上の言葉があるだろうか!?」と思うくらい、衝撃的で、かつ共感できる一文でした。いまでも胸が痛む想いがします。
    (2005年12月29日読了)

  • 視点を変えた2つの物語が斬新、おすすめです。

  • マニラ行きのフライトで一気に読破。もう1冊のBluは貸した。 読んで思った、こういう恋愛は甘美だと思いつつも、したくないと。それをするには自分は子どもすぎるしこれからもそうなのだろうなと思った。 もっと土足で相手の心に入っていきたいし、自分もそうで。あのときにもしあの一言が言えていればと、そう後悔したくない。泥臭くてみっともなくて醜くたって自分の感情と相手の感情に素直であることが大切なのだと、自分は思う。

  • 【お風呂の中の贅沢さ】
    ゆっくりゆっくり。通勤ラッシュでは読めないこの物語のリズムはお風呂がぴったりでした。
    徐々に、来るべくラストに向かって、気付かないふりをしながらその速くなるリズムに身を任せ、今日、最後は階段を転がり落ちる速さで読み終えました。
    そしてなぜか泣きそう。ああ、本当に。

    辻さんのもう一方は少し怖い、でも読みます。

  • イタリアのミラノで、老姉妹の経営するジュエリー店を手伝いながら毎日のように読書をして暮らしているあおいは、マーヴィンというアメリカ人の男性と交際しています。

    淡々とした日常を送るあおいに、マーヴィンは優しく寄り添いますが、しだいに彼は、自分があおいの人生に入り込むことができないということを感じるようになります。そんな折、現在東京で暮らしているというあおいの過去の恋人の順正からの手紙が届けられ、表面上は穏やかだった彼女の心は急速に揺れ動き始めます。マーヴィンは彼女に激しく詰め寄りますが、仕事のためにアメリカへ帰国することが決まり、あおいに傍にいてほしいと願います。それでもあおいは、静かな決意を胸に秘めて、かつて順正と約束を交わした場所へと向かいます。

    順正サイドのストーリーを描いた『blu』のコテコテ感とはまったく印象の違う物語でした。

  • 恋人マーヴとイタリアで暮らすアオイ。
    穏やかな満たされた日々の中に、ほんの時折現れる過去。
    閉ざしていたかつての恋人への想いが少しずつ自分を浸食していく。
    男と女、双方のストーリーがあり、重なり合って一つになる。
    その女性側の視点から描いた物語です。
    少しずつ過去を思い出していくあおいの姿、翳りを見せていくマーヴとの関係が切ない。
    そして自分の場所を再確認するラストもまた、甘くそして切ない。
    浸れるストーリーです。

  • 現在を生きるイタリアと、過去の日本の思い出の狭間で揺れ動くアオイの心情描写に引き込まれる。

    イタリアに行きたくなる。ブルーもこれから読んでみます。

  • さおちゃんオススメ

  • 江國香織を久々に読んだら独特の雰囲気に蕁麻疹が出そうだった。
    淡々と描かれる、静かで綺麗でさみしい日常。ある一つの恋愛の半身。

  • 若い時にこんなにもぴったりと合う人に会えたなら、そうだよなぁと思います。アオイの心情や目に映ったものを表現されている文章に引き込まれました。いまブルーを読み始めました。

  • 人恋しさと愛情を混同してしまわないように。心がいつまでもここにないままの人生だから、幸福に対して孤独を感じる。1/2は心のある場所に持っていてほしい。わたしは読まない。

  • ずっと読もうと思って
    でもなかなか読む気になれなかった本。
    ロッソとブルー、両面で共感するような
    不思議な、
    抑えていたものをえぐられるような感覚になりました。
    初めて読んでから10年。
    大切な本です。

  • 読みやすい文章。
    感情描写は胸を苦しくさせる。
    思う彼の人間性がよくわからんので、コイスルオトメって思い込み激しいよなーという思考が邪魔してのめりこめず。
    落下する〜のがすき

  • 名前聞いたことがあったから読んで見た本。
    赤と青があるのも知らなかった。
    多分僕にはずっとわからない女性が主人公なので、青から読むべきだったんだろうな。
    雨が好き、とか、合理的ではない、感情だらけで。
    でもなぜかページをめくってしまう本でした。

    イタリアに行きたくなりますね。
    あとは、青の方も読もう。

  • 3.5
    アオイ目線の忘れられない恋の話。イタリア生まれのアオイの現在のマーヴとの満たされた生活。一方、大学時代に東京で一緒に暮らした何よりも大事だった順正。時に思い出し、東京の友人の訪問、手紙、10年前の約束のフィレンツェのドゥオモに登る。マーヴを本心から好きだが…タイトルの冷静と情熱のあいだが言い得て妙。何もしない、何もならない毎日で何がいけない?所有は束縛。リゾート気分で休みに読みたい一冊。そもそもアオイの自分なりの生きがいや仕事がイマイチなのが、相手への依存と整理できない状況を作る気がする。数年同棲してきたマーヴがかわいそうな気がするし、刹那的な感じがする。なかなか面白い。

  • これくらいの時期の江國さんの作品が好き。家の本棚にもこの時期の作品がたくさんあって何度もなんども読んだ。
    じゅんせいの青の物語と合わせて読むと、なお2人の心情の動きがわかって面白い。
    あんなに愛されている完璧な男性がいるのに、過去の恋愛を忘れられないのあおいを、むかしは羨ましいと思ったけれど、こんなにもお互いを束縛する恋愛は今は不幸だとおもってしまう。読む時々で感想が変わるから読書は面白い。

  • 2016.8
    TRAVIS「My Eyes」

  • ミラノと東京が出てくるけど、ミラノのときは全然現実味がないというかおとぎ話を読んでるような気持ちだったけど、東京の雨、という単語が出た瞬間に一気に自分のものにもなった気がした。勇敢だったり繊細だったりして、切ないシーンは多かったけど最善のラストシーンだった。

  • あおい。同じ年だー。物語うんぬんよりも、素敵すぎるマーヴにここまで愛されてなんて羨ましいのだろう。
    そしていとも簡単に捨ててしまうのね。すごいなぁという感想です。。。

  • 私にとってこの本を読むということは、恋だったのかどうか、今となってはもうよく分からないけれど、どうにも心が引き裂かれるように揺さぶられるような想いが私の10代にもあって、苦しくて距離を必死に保って忘れようとしてきたそれを強烈に思い出させられるような、そんな体験でした。

  • ——所有は最悪の束縛だもの。

    許してもらえるのはたぶん幸福なことなのだろう。存在を許してもらえるのは。

    「人の居場所なんてね、誰かの胸の中にしかないのよ」

    人は、その人の人生のある場所に帰るのではない。その人のいる場所に、人生があるのだ。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    どんな恋も、一人の持ち分は1/2であるということを、どんな恋をするよりも切実に感じつつ、二年とすこしのあいだ、仕事ができました。

    人生というのは、その人のいる場所にできるものだ、という単純な事実と、心というのは、その人のいたいと思う場所につねにいるのだ、というもう一つの単純な事実が、こういう小説になりました。

  • 大好き。
    イタリアブームきた。

全1116件中 1 - 25件を表示

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)に関連する談話室の質問

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)に関連するまとめ

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)の作品紹介

穏やかな恋人と一緒に暮らす、静かで満ち足りた日々。これが私の本当の姿なのだろうか。誰もが羨む生活の中で、空いてしまった心の穴が埋まらない。10年前のあの雨の日に、失ってしまった何よりも大事な人、順正。熱く激しく思いをぶつけあった私と彼は、誰よりも理解しあえたはずだった。けれど今はこの想いすらも届かない-。永遠に忘れられない恋を女性の視点から綴る、赤の物語。

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)の単行本

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)の単行本

ツイートする