冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 15055
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043480036

感想・レビュー・書評

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  • すごくヨーロッパの街並み・空気感が感じられて美しい小説だった、匂いまで伝わってきそうな。内容はとにかく切ない、題名の通りというか…分かるな~って感じ
    最後まで読んで知ったんだけど、辻仁成版の同名小説と対になってるんだね

  • ヤバい。読んでこれほど泣いた恋愛小説はない。名作中の名作。この本を読む前に、映画を見て、その後に同じシリーズのBluも読んでいるにも関わらず、この本の1ページ目から号泣!!!順正側の視点から先に読んで、彼のあおいを想う気持ちは分かっていただけに、順正に同情的な感情を持っていた。
    あおいはどうしてあんな行動に出たのか?
    どうしてもっと素直にならないのか?・・・とか。でも、あおい視点の話を読んで、実はあおいが心に秘めていた想いというのは、順正以上だったのではないかと思った。二人がすれ違う場面とか、ホントに切ない。
    でも、どちらも読んでみて、その理由が分かった。これだけ感情移入できるのは、多少自分自身の過去の恋愛に重ね合わせるトコロがあるからだと思う。
    自分がしてきた切ない想いとか、後悔とか・・・忘れてた色んな感情が次々に自分を襲ってくる。もう、とにかく素敵すぎる小説。舞台がイタリアのフィレンツェってあたりがどうも女性読者を意識していてイヤラシイ気も若干しますが・・・。
    でも、でも、30歳の誕生日にドゥオーモのクーポラで会う約束なんて、何てっ何てっ素敵なの!!!と思ってしまった。
    多分、何回読んでも泣くと思う。
    映画もかなり良い。竹野内豊 もケリー・チャンもかなりドンピシャな配役だった。映画も何度見ても泣くと思う。

  • お互いに思い合っていた。
    そして、もう一度思い合っているのに結ばれるわけではない。
    切なくて苦しくて、自分はどうしても男性の方に感情移入してしまう。

    この作品の特筆する点は、1つの物語の2人の登場人物を別々の作家によって描かれているという点。

  • 未練たらたらのまま誰かと付き合うのは双方にとって本当に良くないのかもしれないと、この本を読んで非常に感じれた。内容としてはたらたらたらたらと中だるみ感が少しあったが、順正を度々思い出してしまい、何かふとしたきっかけで全てが湧き上がるように思い出してしまうといったところは、共感というか、自分のそのままの気持ちが本に現れたように思えた。
    自分の考えを見つめ返す良いきっかけというか、とにかく鬱になった。
    本て本当に巡り合わせなんですね。怖いくらいです。そろそろ恋愛したいです。

  • 江國香織。
    そうですね。
    面白かったです。

  • 穏やかな生活が幸福とは限らないと感じさせられた でも、どっちみち不幸だったね
    愛情のおもむく様に生きた人にとってこれ以上ないほど自然な終わりだと私は思う

  • ベランダでアマレット飲んでお風呂で本読む
    おもしろいってか世界観に酔うための話
    ガンガン江國香織感ある

  • 学生の頃にblueと同じく繰り返し読んだ本。思い出の本。
    将来、旦那さんには私もテゾーロって呼ばれたいなとうっとり思っていたあの頃。

  • 主人公、あおいの可愛さがすごい。一人称で主人公がこんなに可愛いのって何故だろう。大人なのにいじらしい可愛さがあって、それでいてら甘ったれてるという感覚はあまり持たない。
    恋人、マーヴの優しさがすごく悲しい。
    子どもの頃のあおいの思い出を聞いて、「その時出会えてたら守ってあげたのに」という感覚、すごくわかるなーと感じた。

  • 赤と青両方読んだ。江國さんの小説よく読んでたのでかなり昔に読んでた。その後映画見て青も読んだ。2つ読むと両方の人生と心情がわかり、深い恋愛小説だった。ミラノもかなり昔に行ったので、情景が浮かんで感情移入出来た。エンヤの音楽がすごく小説に合っている。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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