- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043520077
感想・レビュー・書評
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灰谷さんの描く子どもは子どもっぽくなくて、でも確かに子どもで。
子どもならでは本質の付き方が本当に素敵だなと毎度思います。
この本は4作品を集めた薄い短編集ですが、
そんな短い話の中にも、生と死を子どもに乗せてありありと描いています。
ほっこりするけれど、どこかヒヤッとさせられる、そんな一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは普通
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※2008.10.12売却済み
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読後になにかすっきりとしない感が多少強いかも。
少し暗いような、湿っぽいような雰囲気が、自分にはあまり合わないと感じた。 -
初、灰谷健次郎を読破!
ちょっと独特。
読み進めてみると、
このオブラートの中に
何があるんだろう、って探検気分。
江國さんの解説が、どこまでもすてきだ。 -
子供は大人が思うほど天使みたいじゃないし、けどやっぱり痛々しいくらい無垢なところもある。
そういう意味でリアルかな~。 -
短編集。
題材はいいし、重要だけど、ちょっと短い(。_。*)残念。
物足りないなぁ。 -
「人間は 自分のしていることに 意味が持てないときほど、
つらいことはない…」
「作られたものを楽しむのは 少しも悪いことじゃない。
作られたものの中にも、
ほんとうらしいものも いっぱいあるもの」 -
「つばめがとまるところは みんな つばめのえきです」(燕の駅)
「わたしは父や母をふつうに愛しているけれど、それはときどき、父母を憎んだり軽蔑したりするからだと思う。そういうことを父も母もわかってないみたい」
「流行ばかり追いかけている子は、いちばん大事なときに、ちゃんとものが見えない子が多いみたい」
「服装や頭髪のことをいちいち他人に指図されるからいやというのではなく、そんなことをすることで、わたしたちの気持を傷つけているのに、少しもそのことに気がついていない無神経さがいやなんだ」(友)