砂場の少年 (角川文庫)

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著者 : 灰谷健次郎
  • 角川書店 (2000年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043520244

砂場の少年 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    放送局のディレクターを辞した葛原順は、35歳にして初めて臨時採用の中学の先生になった。
    受け持ったクラスは、一筋縄ではいかない生徒たちが談論風発。陳腐な価値観の押しつけ、型通りの授業などは即刻一刀両断に。
    周囲の教師は、「札付きですから厳しく締め付けないと…」と繰り返すばかり。
    あらかじめ生徒を偏見でみることだけはしないという信条を頼りに、葛原は素顔の生徒に向きあう。
    だが、丸刈りに反対して学校に通わない少年、一切口をきかない少女、そして神経症の闇に沈む妻透子の存在が、葛原に大きな問いを投げかけていく。
    子供から学ぶことの大きな可能性を伝える感動の小説。

  • 脱サラ後に農場経営をしていた35歳の葛原順が、ある日妻の病をきっかけに中学校教師となり、「札つき」生徒たちの本音に触れ合うストーリー。

    以前読んだときは中学生で、葛原の教師とは思えぬ謙虚さに惹かれたけれど、今読み返すと、彼の謙虚さの裏側にある、揺るぎない自信のほうに惹かれていく。

    きっと、肩の力を抜いて生徒の気持ちに心を傾けられるのは、色々な経験を経て、不完全な自分のまま、人に寄り添う自信を持った人なんだろうなと思う。そして、相手を完全に理解できるという傲慢さを捨ててはじめて、お互いのことを少しずつ理解していく喜びを味わえるのかもしれない。
    と、読んでいてふと感じた。

    最後に、教材という設定で引用されている印象的な文章をふたつほどメモ。

    「人間が本気で何かやろうとする時、過去に楽しい思い出をたくさんもっておくことは、困難を乗り越えるためのエネルギーの根源となる」(河合雅雄氏

    「もうすんだとすれば これからなのだ
    あんらくなことが 苦しいのだ
    暗いからこそ 明るいのだ
    なんにも無いから すべてが有るのだ 」(まど•みちお氏

  • 中学生のときに読んでとても印象的だった本

  • こんな中学生は今は少ないかもしれない。でも、葛原先生の周りの先生たちみたいな先生はたくさんいますね。一度是非読んで、考えていただきたいです。

  • 雨宮哲推薦図書。

  • 子供の素直な疑問をストレートな表現でぶつけられると、それがあまりに的を得ているので、大人は返答に窮することがありますな。
    オトナの世界には、「落としどころ」という、双方にとって都合のいい空間というか、そんなものが用意されておりまして、だからなのかはわかりませんが、納得のいくまで説明せずに曖昧な決断をしているように子供からは見えるのかもしれないし、実際にそうなのかもしれませんな。それを「そうだ」と指摘されたら「なんだと小童がー!」といきり立ったりして、どっちが大人なんだか・・・。
    とかなんとかワヤワヤと意味不明の文章をまとめきれずに書き綴っておりますが、この本は、またしても素晴らしい内容でして、帯にもコメントがありますが
    「なにも言わなくていいから、ぼくたちのこと もっとよく見て。
    すべての親へ、教師へ、子供と関わる人たちへ」
    つまりは、全国民の皆様に御一読いただきたい一冊なのでありますな。

  • 今は時代が変わってしまっているが、十分にいい話。
    でも、こういう中学生はもうほとんどいないんじゃないかなぁ。。。

  • こういうものに触れていないと、なかなか普段の生活の中では自分の身の回りのことだけでいっぱいいっぱいになってしまって、考える機会すら減ってきている。一人一人が少しの時間でも、教育のことやその他のことでも、自分の頭で考える時間を持っていたいものだと感じさせてくれる本。

  • 教育って難しいと思っていたけど、必要なものは単純なことだったんだなって思いました。

  • 中学〜高校時代に(私自身ではないが)いろいろあり、そのころ擦り切れるまで読んだ本。

    (著者の教育論には全面的に賛成ではないが、この作品は例外)

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