- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043520374
作品紹介・あらすじ
校内で暴力沙汰がおきて、その対応に悩む倫太郎とその仲間たち。医者である青ポンの祖父に導かれ、自分を見つめる勇気、劣等感の本性に気づき始める…。著者の没後に見つかったライフワーク『天の瞳』の最終話。大阪のささやかな居酒屋を舞台に、弱き庶民たちがこころを通わせる現代人情物語。本物の味、愛の教え、人のつながりとはなにか。著者の願いが込められた最後の新聞小説。2作品とも未完である。
感想・レビュー・書評
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やんちゃな主人公倫太郎やその友だち、彼らを取り巻く大人たちを通して、大人は子どもにどう向き合ったらよいのかを教えてくれます。人間としての必読書!といっても過言ではありません。
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天の瞳は、主人公の男の子たちが大人になる前に終わっているのが良い。
この最終話は、灰谷さんが闘病生活に入るために、途中で執筆を中断しているから、
文章が最後途切れている。
それを見て、
ああ、この人が遺してきた作品を、読まなきゃと思った。
灰谷さんは、教育界においても、偉大だ。。 -
倫太郎たちの成長をここまでずっと読んでこられてよかった。
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配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。
https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01426972 -
- 本当に途中でパタっと終わってしまった。タモツが打ち明ける秘密は何だったんだろうか。この中学は変われたんだろうか。小学校のヤマゴリラのように、中学のゴリにも何かしらの変化があったのだろうか。
- 推敲もちゃんとされていないんだろうな。未完の作品を世に出されるのって多分本人はめっちゃ嫌なんだろうなーとか考えてしまった。
- 書けなくなってしまったから最終巻になったのか。亡くなっていなかったらそれこそ北の国からのように、倫太郎に子供や孫が産まれていたりしていたのだろうか。
- 一緒に掲載されてた「乾いた魚に濡れた魚」も面白かった。灰谷健次郎の作品は天の瞳が初めてだが、説教くさい綺麗な理想を語るキャラが多いにも関わらず、読むうちになんだかんだ吸い込まれていく感覚は癖になるし、良い作品に出会えた。 -
どないになりはるんやろうーーーーと楽しみにしていたんですが、未完とはーーーー
明暗も残念でたまらなかったのにーーーー
あるのですねぇ、こういう事って -
「最終話」とあったので、ついに完結かと思いましたが、未完の作品だったんですね…。とても残念です。人として生きることについて考える名著だと思います。