ぼくんち 上 (角川文庫 さ 36-10)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 199
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043543106

作品紹介・あらすじ

ぼくのすんでいるところは山と海しかない しずかな町で、端に行くとどんどん貧乏になる。そのいちばんはしっこがぼくの家だ――恵まれてはいない人々の心温まる家族の絆を描く、西原ワールドの真髄。

感想・レビュー・書評

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  • 鈴木涼美 ピンサロ嬢のお姉ちゃんの強くて美しい魂は、最も汚れ蔑まれる場所で咲く(西原理恵子『ぼくんち』を読む)|連載|中央公論.jp
    https://chuokoron.jp/series/117945.html

    「ぼくんち 上」 西原 理恵子[角川文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/200810000274/

  • 大好きな鈴木涼美さんの「娼婦の本棚」の一説で紹介されており、興味が引かれて購入。
    作品に引き込まれて一気読みした。
    是非、子供が成長した時に社会の勉強として読ませたい作品(闇金ウシジマくんなども含め)である。

    「海と山しかない小さな土地に貧乏人とガキがへばりついて生きている」ような場所で主人公である小さな次男坊とそのお兄ちゃん、そして長年家出していた母親が、ある日突然連れてきた「その兄弟のお姉ちゃん」の3人がその貧困な町で強くひたむきに生きていく様を漫画で描いた作品。
    貧困がもたらす現実、だれにでも平等ではない神様の存在、自分に見合うだけの小さな幸せの大切さ、抗いようのない貧困から逃れられない運命でも人として失ってはならない尊厳や高貴な魂。
    この3冊からは学ぶことがあり過ぎる。
    これから西原理恵子さんの本を買い漁る自分自身が目に見える 笑

  • こどもがこどもである時期に読んで欲しい。
    あわせて「ホームレス中学生」も一緒に。

  • 生活層を上流・中流・下流と分けるのならば、下流のそのまた下あたりの町のおはなし。しかしさらに最下層がある。そんな中でもたくましく生きる人たちと、優しくて弱い人たちが、上手く行かない人生を泳いでいる。
    どんなにずるくて汚くても、人間とは愛すべきものだなあと思わせてくれるのは凄いと思う。

  • BSマンガ夜話でだれかがいってなかったっけ?
    「サイバラはオヤジ泣かせのツボを知っている」
    って…。
    その通りだと思った…

  • 西原様のマンガは下手な救いがない。リアル人生らしさがココロに響く。文庫サイズなのにカラーという作りもGOO! 個人的にはつらいときこそ読みたい一冊。
    (上)は、新しい家族ができあがる、部分。
    「それからぼくは小さな声で、おねえちゃんはぼくのおかあちゃんになってくれるの?」って聞いた。
    そうしたらおねえちゃんは小さな声で、
    「一太と二太を生まずに授かった。こんなしあわせなおかあちゃんはそういない」とゆった。

  • 後にも先にも彼女独り。

    上巻が一番素晴らしかったのだ、と確認。
    西原流優雅な生活。ホンモンの持つ美しさと力強さ、絵は下手だけど。
    図書館では柴門ふみの隣に西原理恵子があった。呉越同舟というか何とか言うか、ま、そんなものだ。

    2010/06/08、再読。文京図書館。

    辛いが優しい

    幸いなことに、僕は彼女が描くような当事者にならなかったが、彼らと全く関わりがなかったわけではない。その時々に、無関心を装ったりしてやり過ごしてきたわけだが、そのことを責めるわけでもなく、見過ごすわけでもでもない、視点が痛い。

    2010/06/01、読了。文京図書館から借用。

  • 091221(a 100108)

  • せつない。とても良い漫画だ。
    かのこねえちゃんの言葉のひとつひとつがいいんだなぁ…
    「泣いたら腹がふくれるかぁ!泣いてるヒマがあったら笑え!」

  • こんな生活送ったことないくせに、涙が止まりませんでした。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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