- Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043543106
感想・レビュー・書評
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大好きな鈴木涼美さんの「娼婦の本棚」の一説で紹介されており、興味が引かれて購入。
作品に引き込まれて一気読みした。
是非、子供が成長した時に社会の勉強として読ませたい作品(闇金ウシジマくんなども含め)である。
「海と山しかない小さな土地に貧乏人とガキがへばりついて生きている」ような場所で主人公である小さな次男坊とそのお兄ちゃん、そして長年家出していた母親が、ある日突然連れてきた「その兄弟のお姉ちゃん」の3人がその貧困な町で強くひたむきに生きていく様を漫画で描いた作品。
貧困がもたらす現実、だれにでも平等ではない神様の存在、自分に見合うだけの小さな幸せの大切さ、抗いようのない貧困から逃れられない運命でも人として失ってはならない尊厳や高貴な魂。
この3冊からは学ぶことがあり過ぎる。
これから西原理恵子さんの本を買い漁る自分自身が目に見える 笑
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生活層を上流・中流・下流と分けるのならば、下流のそのまた下あたりの町のおはなし。しかしさらに最下層がある。そんな中でもたくましく生きる人たちと、優しくて弱い人たちが、上手く行かない人生を泳いでいる。
どんなにずるくて汚くても、人間とは愛すべきものだなあと思わせてくれるのは凄いと思う。 -
BSマンガ夜話でだれかがいってなかったっけ?
「サイバラはオヤジ泣かせのツボを知っている」
って…。
その通りだと思った… -
せつない。とても良い漫画だ。
かのこねえちゃんの言葉のひとつひとつがいいんだなぁ…
「泣いたら腹がふくれるかぁ!泣いてるヒマがあったら笑え!」 -
こんな生活送ったことないくせに、涙が止まりませんでした。
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西原理恵子の描く漫画は本当に独特のテイストのものが多いけれども、この本も、とことん独特で、かつ、最後はかなりほろりとくる。
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やっと見つけたっ! この本はサイバラのほかの本の著者紹介欄に代表作として必ず載っていた。 だから一生懸命探したけど見つからなかった。いつもはブクオフや古本屋さんだけしか探さないのに、この本は新刊書店まで探したのにぃ。 だいたいだなあ、サイバラの本はいったいどのジャンルに入るのだ。絶対に文芸書ぢゃないし、漫画のコーナー行ってもなかなかお目にはかかれないし。ホント探すの苦労するよ。 そう思いながら、いつも本の雑誌を買う本屋Calcos店内を流してたら偶然めっけた。ホント偶然。しかも文庫であった。こりゃしめた、と思って上中下 三巻まとめて買った。 三つでちょうど1500円だった。偶然か、と思ったらなんのことはない一冊500円なのだった。 本の値段はなぜか税込みでは書かれていなくて、いくら払ったらいいのか、いっつもレジスターまで行かないと分からない。どんな物だって税込みの価格を表示することが義務付けられている筈なのに、本だけどうしてこうなんだろう。 さて、中身のお話も少しはせんといかんわなぁー。 いやー、おねいちゃん がいいですね。とってもいい。いっぺんに好きになってしまった。 サイバラくん、こういう大変に魅力的な おねいちゃん を描く技量があるのに今まで隠してたなぁ〜。 あたしゃ絵が下手だよ、とか言って、この おねいちゃん の為にづっと温存してたってわけだ。はまったよ見事に。よくでけました。 おやこの本、ほかのサイバラ本に比べて読みやすい! なんでかなぁ〜、と思ったら、せりふが活字なのぢゃ。 サイバラくん、あんたの下手なのは絵ぢゃなくて字だよ。 安心しなさい。作家さんたくさん居るけど、生字のまんまで本出してる人はほとんどいないから。 生字はスグに活字になるけど、生絵は活絵にはめったとならんからのう。 がはは。さて 中 に取り掛かろうかぁ。わくわく。